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某日 某時 某所
ふむ
ゲートはちゃんと届いたようだ
目の前の魔法陣が光を放ち始めたのは、転移先がきちんと固定された証明だ
これで向こうとこっちを自由に行き来出来るようになった
ただひとつ残念なのは、行き来出来るのはあたしだけ、他の生あるものは通れない事
国を出るの初めてだから優しくしてくれると良いんだけど
あと向こうが寒くありませんように…
それからそれから…
あたしは時計を見る
丁度お茶の時間だ
なら現地でお相伴にあずかる事にしましょう
そっと右前足から魔法陣に踏み入れる
あたしの全身が光に包まれ出した時、大変な事を思い出した
こちらがお茶の時間と言う事は…
だが時既に遅し
あたしの身体は光の粒子に変じ、魔法陣の上から消えた
ちょっとした小旅行の始まりだ
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