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仕事終わりの僕
僕はスキップしながら駅に向かって歩く。
時折、笑みを浮かべていた。
「今日はダメって言うことは、別の日だったら大丈夫かな。別の日に誘ってみよう」
そんなことを呟きながら、改札口を通り、ホームで電車が来るのを待っていた。
空には、占いの館で見たカードと同じような月がきれいに見えている。
僕は月に背を向けて、腰を曲げて股の間から月を眺めた。
「逆さまに見る月もいいもんだな」
そう呟きながら、冴子さんと話せたことに嬉しさを感じていた。
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