私というモノ

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 私は物心ついた頃から自分の意思を主張するのがとても苦手であった。そんな中、私に恐怖を刻んだ人間がいる。私は未だに彼女に対する憎悪を忘れてはいない。  もし、彼女が今私の前で何気ない思い出話の様に当時を語るのであれば、私にうてる全ての手を使って消してしまいたい。  ただ、彼女があの声、あの目で私を怒鳴りつければ、私はやはり何もできずに小さくなって泣く事しかできないのだろうと思う。
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