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【読んで読まなくてもいい小話】
こちらは以前違う形で書いたものを手直しし、少し詳しくしたものです。
初稿を書いた当時はまだ詳細に書くには時期が早かったのでぼやかした部分があるのと、全員の年齢と行動の対比表を作成していなかったので一部間違っていた部分がありましたので、そこを修正しました。
ラウルは、きっと凄く心配したでしょうね……。
シウスを信じていない訳ではないけれど、以前記憶喪失になった時の事がありますから、凄く不安だったと思います。
同時に生きられない事の悲しさや、これから過ごすはずだった時を思って哀しかったと思います。
それでも必死に言葉を紡ぎ安心させようとしてくれたシウスの優しさが、嬉しかったのだと思います。
シウスは純粋にこの後の生活を考えて事前に準備をしていました。
家の事もそうです。
なのに、このような結果が待ち受けているなんて……。
森に移り住んでしばらくは落ち込んでいましたが、エルの子供達が来るようになって少しだけ生きる力を貰いました。
同時にラウルと交わした最後の約束を果たそうとしていました。
穏やかで、少しだけ賑やかな時間で充実はしていただろうと思いますが、その心には穴が開いたままでした。
最後の瞬間、抱き合った彼らは一緒に天国へと向かったと思います。
そして来世でまた一緒になろうと誓い合ったでしょう。
最後にちょっと余談ですが、来世はオメガバ世界観で現代が舞台です。
シウスは警視庁の警視をしております。
ラウルはランバートと同級生で、記憶もみなあるので最初から旧友のような間柄です。
そんな面子と修学旅行に行ったり、万全の対策で体育祭があったりと賑やかな事でしょう。
そして運命の番として再会し、大学時代は同棲し、卒業後に結婚という流れかなと思います。
案外すぐに子供できて、シウスはラウルの妊娠期間ずっと心配でオロオロしていたりするかもしれません(笑)
そんな、明るい来世を早く書きたいなと思います。
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