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竹井のメモ
竹井は宿屋の部屋で遺体となって発見されました。圧死だそうです。竹井が亡くなる直前まで書いていたであろうメモが部屋から見つかりました。
※竹井のメモ
宿屋まで帰ってきた。誰かに見つかるんじゃないかとドキドキしたけど大丈夫だった。今のところ体に異常はない。やっぱり呪いの家に入っただけで死ぬはずがないのだ。
寝ようかと思ったけど興奮で眠れそうにない。そうだ、どうせ寝れないなら呪いの家の感想でも書いておこう。
呪いの家の中は日本人形が床を覆うぐらい転がっていて歩きにくかった。何体か踏んで壊してしまったけど、元から首や手が取れているのもあったし今さらだろう。一階は何も残っていなかった。何十年も前の家具が見られるかと思っていたので残念だ。一階の探索を終えたときに二階から視線を感じた。でも上を見ても誰もいない。声をかけてみたけど返事もなし。階段はぼろぼろで踏み抜いてしまいそうだったけど壊れなくて安心した。でも人形はいくつか壊れた。こんなところに置くから踏んでしまうのだ。歩く人のことを考えてほしい。二階も一階と変わらず人形以外何もなかった。いるならここだろうと思っていた真っ赤な人形も見つからなかった。拍子抜けだ。帰ろうとしたところでボイスレコーダーを落としてしまった。人形と人形の間に落ちてしまったので足でどかした。正直言って触れたくなかったのだ。
その後は…
メモを書いてたら足音が聞こえた。もしや夜中に外に出ていったのがバレたか? 十分ぐらい布団に入ったけど誰もノックしてこなかった。なんだったんだ? で、ボイスレコーダーを拾った後は帰ろうとしたんだけ
くろだ
くろい何かがいる
まどだ
外に何かいる
ながいかみ
やけこげたようなまっくろな女がいる
あの女はだれだ?
呪いのいえをしらべていたときに女の存在は欠片もなかったはず
足元にはかおや手や足がない日本人形のれつができている
やどやに向かっている?
ノック
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