後輩くんに壁ドンで告られる①ルーズな男は嫌い

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 女に仕事を教えてもらうなんてプライドが許さないという心理が見え見えで、事あるごとに口答えして冷ややか反抗的な目をする彼の横っ面を、何度引っ叩いてやろうと思ったことか。  時間が経ち、ミスと失敗を乗り越えることで彼は徐々に周囲に馴染んでいった。  それまでは暗く険しい顔で笑顔なんて見せことなかったのに、わたしにも周りの人間にも明るく振る舞うようになり、そうなると元々モデルのような端正な容姿のイケメンだったから女子の間で人気者になった。  相変わらず生意気なヤツだったけど。
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