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月夜にあなたを
今日も、夜空の星々が輝き出した頃、
「ライト、天空係が間違えて、
おまえを地上に降ろしたとはいえ、
せっかく地上に行けたんだからさ、
彼女ともう少し、話しておけばよかったんじゃない?
気持ちを伝えるとかさ・・」
隣で輝く星が僕にそう問いかけてきた。
「いいんだよ・・彼女と『遭遇』できただけで
十分なんだよ。僕は、こうして、
今夜も光を放ち続ける、彼女が沢山の
スポットライトを浴びるその日まで……
僕が、tsukiを照らし続ける……」
静まりかえった公園に、一人踊る彼女の姿、
月の光を浴びながら、華麗に舞うtsuki……
それは、まるでスポットライトに照らされた
ようにキラキラと輝いていた。
~ 月夜にあなたを 完 ~
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