最終話 誓い

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「一葉先生、あのね。  これ、泰臣先生に渡して下さい。」 「えっ?これっ…。」 「千羽鶴だよ!  クラス全員で折ったんだよ!」 「わぁ…。素敵だね!  こんなに沢山…。 後藤先生、絶対喜ぶよ!  皆んな…ありがとうね…。  絶対に、後藤先生に渡すからね!」 クラス全員で一生懸命、折ってくれた 鶴はカラフルで、本当に素敵だった。 子供達の想いが詰まった、千羽鶴は 幸せを運んでくれると思った。 「皆さん、今日は本当にありがとう。  今日は先生からもプレゼントがあります。  歌を歌いたいと思います。  皆んなはもう直ぐ卒園ですね。  卒園の時に一緒に歌いたくて、ずっと  練習していました。  今日は感謝を込めて先生が歌います。  聞いて下さい。  にじ。」 私はピアノを弾いて、皆んなに歌をプレゼント した。 皆んな、知ってる歌だったようで 一緒に歌ってくれた。 子供達の歌声がクラス中に響いて、 私はまた、胸が熱くなった。 今日は、本当に素敵な一日になった。
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