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「もしそうなったとしても、知っていてなにもしないのはないだろ」
「……まぁ、そうだよな」
海斗の言葉に健は頷く。
失敗しれば目の前で誰かが死ぬかも知れない。
しかし、今ならまだそれを止めることができるかもしれないのだ。
そしてそれを信じて梓は自分たちに願いを託してきている。
梓のためにもやるだけのことはやらないといけない。
そんな気持ちになっていた。
寝たきりの梓はこんなヒドイ予知夢を見て、毎日のように苦しんでいるに違いないのだから。
「よし、やろう」
健と海斗は拳をぶつけ合ったのだった。
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