予知夢をみる

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ベッドの上で上半身を起こした状態で、キョロキョロと周囲を見回す。 「あれ? ゲームセンターは?」 寝起きのかすれた声でそう呟くと、起こしに来た母親から「なに言ってるの」と、呆れ声が帰ってきた。 ついさっきまでゲームセンターで遊んでいた夢を見ていたから、まだ寝ぼけているのだ。 そうか、さっきのは夢だったのか。 せっかくいい感じでゲームが進んでたのにな。 夢の中で格闘ゲームをしていた海斗は次々と敵を倒して無敵のプレイヤー扱いを受けていた。 ゲームを観戦していたギャラリーからも大きな拍手を貰ったのだ。 そのシーンを思い出して思わずうっとりしてしまう。 が、そんなことをしている時間はもう残されていなかった。 昨晩もテレビゲームをしすぎて寝る時間が遅くなり、すでに登校班が出発している時間帯なのだ。 「やばっ!」
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