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海斗はようやく学校へ向かう支度を始めたのだった。
☆☆☆
朝ごはんを食べられなかったのは今週だけで4回目だった。
先週新しいゲームを買って貰って、夢中になってプレイしているのが原因だ。
両親からは呆れられているけれど、ゲームを途中でやめることがどうしてもできない。
結果的に両親のどちらかに『早く寝ろ!』と怒られるまでプレイしてしまう。
このまま続けていたらゲームを取り上げられてしまうかもしれないという恐怖もあるけれど、それでもラストまでプレイしないと終われなかった。
だから海斗はせめて小学校に遅刻しないようにとだけ心がけていた。
ゲームのしすぎで寝坊して、遅刻までしたとバレたら本当にまずいことになるからだ。
この際、登校班に遅刻していることは仕方のないこととして判断することにする。
「行ってきます!」
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