そうだ、渋谷行こう

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 まあ、二次元の話は二次元に置いておくことにしよう。問題は、どうやって作品を落選させまくる会社相手に復讐を決め込むかだ。勿論、ガソリンだか灯油を持ち込んでビルに入れば逮捕である。逮捕とまでは行かないにしても、不審者扱いは免れまい。ただ、渋谷を管轄する警官達は「人の命を奪う事故を起こした運転手にはとにかく甘い」から、そんな集団からは見逃されるかも知れない。そう、喫煙ゾーンに改造車が突っ込んだことでニュースになる渋谷だが、それ以前から危険運転はなされていたと言う。つまり、渋谷を管轄する警官達は、色々と甘い様だ。  だが、該当のビルに入ったとして、受付をどう通過するかである。当然、不審者を通さないこと位はやっている。ザルなのが露呈した、寝倒れ県の警備とは違うのだ。流石は大都会のビル、会社のエリア入る前にチェックが入る。見た目は子供ならば、多分キックボードで通過するだろうが。或いは、やたら伸びるサスペンダーでどうにかする。最悪、受付に麻酔針が飛んでいく。  そう、正攻法でどうにか出来る相手ではない。ならば、先ずは死ぬしかない。そう、一旦死んで化けて出るのだ。幸い、渋谷と言えばハロウィーン。ハロウィーンと言えば死んだけど天国にも地獄にも行けぬ魂が彷徨う日。ハロウィーンの前に死んでおいて、化けて出てやろう。と、なれば幽霊になる儀式をしなければなるまい。
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