5.私と黒崎さんです。

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5.私と黒崎さんです。

 今日も今日とて、ダンジョン攻略です。  もちろん、with黒崎さんです。  黒崎さんがいないと何もできませんからね。  今日は、第一階層の、通っていない道を探検しようと思います。  この前は、準備なく次の階層に進んでしまってひどい目に遭いましたのでね。  また、オーブが見つかるかもしれませんし。  第二階層については、夏さん彩和さんと話し合って、今度4人で一緒に再トライする事になりました。  私と黒崎さんだけでは、相当厳しいですからね。  主に私がお荷物なせいですが。  第二階層も、黒崎さんだけなら、かなり余裕で突破できそうな気がするんですよね。  私も、活躍できるようにならないとです。  そういえば。  この前、夏さん彩和さんが来訪した時に、私の霧を出すスキルについて話したんです。  そしたらですね。  お二人曰く、この霧は、そこまで役立たずのスキルではないとのことです。  もちろん、「いつでも使える超有用チートスキル」とかではないですが、状況によってはものすごく重宝するスキルらしいです。  私はそうは思ってなかったんですけど。必要な状況に出会っていないだけですかね。  なんにせよ、嬉しいものですね、自分の力を認められるっていうのは。  このスキルが必要になる期を待ちましょう。  気長に。  私がこうしている間も、黒崎さんはずっとコウモリさんを倒し続けています。  世話役が無能だと大変ですね。お疲れ様です。  ところでですが、このコウモリ。出会ったものは全て(黒崎さんが)倒しているんですけど、帰る頃には行きと同じくらい出会うんですよ。  今までで、結構な数を倒しているはずなのに、一向に減る気配がないですし。  もしかしたら、何もないところから、ぽっと湧いて出てるんじゃないのかなって、最近思うんです。  ダンジョンって、やっぱり結構ファンタジーな要素が多いじゃないですか。  不思議なスキルが使えたりとか。  倒したモンスターが、一部を残して黒い粒子になって消えてしまったりとか。  そもそも、このダンジョン自体、存在しないはずの空間ですからね。  だからですね。そういう事が起こっていても、不思議じゃないじゃないかなと。  ロマンが溢れますね。  でもまあ、こういうダンジョンの基礎的な事って、インターネットで調べれば、すぐに出てくるんですけどね。  今更私がいくら考察しようと、意味がないって事です。寂しいですね。
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