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「あ!!満月だ。」
小野は夜空を見上げて言った。
その横顔は、まるで彫刻のように美しかった。
「今夜は十五夜ですから。」
「きれいだな。」
「そうですね。」
すると、目の前に1台の車が停車した。
「迎えがきました。帰らないと。」
「なんだか、シンデレラみたい。」
「確かに。でも、これを渡すので俺のことは探さなくても大丈夫です。」
小野は私に1枚のメモを手渡した。
「みっちゃんともっと話したいので、もしよかったら連絡してください。それでは、おやすみなさい。」
彼は私に手を振るとマネージャーの車に乗り込み帰っていった。
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