第2話予告された【murder】

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そのころ平瀬菜乃は~ ??「失礼しま~す。」 八幡「あれ?畑野先生。どうかされましたか?」 畑野「あの、平瀬さんに用があって、」 八幡「菜乃さんに?」 畑野「はい。平瀬さんに相談するとよいと聞きまして。」 八幡「なにか起きたんですか?」 実は私は授業中などの時間、スクールカウンセラーをしている。 同級生にしか話せないこと、学生にしか話したくないこと、 世の中にはいろいろあるものだ。 平瀬「ここからは、私が聞きます。どうぞ、お座りください。」 第一印象は、若そう。 清楚系な感じで、顔も悪くない。 指導も優しいと聞く。帰国子女の英語教師。 平瀬「えっと、畑野雪先生。どうされたんですか?    パワハラ?セクハラ?モンスター?」 畑野「えっと、実は、こんなものがうちに……」 といって、畑野先生は封筒を取り出す。 その封筒から出てきたのは、 平瀬「……殺害予告?」 と書かれた紙だった。 その紙を手に取る。紙自体は普通のプリンターで使う紙だし、 フォントもどこにだってある游明朝だ。 一番上の行に赤字で”殺害予告”と書いてあり、 その下には日時が書かれている。 平瀬「これって……3日後?」 今日は6月7日。ここに書いてある日付は6月10日だ。 平瀬「これはいつ頃?」 畑野「今日家を出るとき見つけまして、怖くなって。    そしたら他の先生が、 平瀬さんがなんでも解決してくれると。」 なぜそんなうわさが広まってるんだ。 平瀬「ほかに、変なことはなかったですか?家の周りとか。」 畑野「うーん。ないですかね……」 平瀬「……では、狙われる理由の心当たりは?」 畑野「うーん……強いて言うなら、親ですかね。」 平瀬「親?」 畑野「私の親、ある企業の社長なんですよね。」 平瀬「凄いですね。」 畑野「最近親とのかかわりはないんですけど、    社内トラブルとかで個人情報が持ち出されたり、とか。    考えすぎですよね?そんな小説みたいなこと。」 平瀬「いや、起きますよ。全然。」 畑野「へ?」 平瀬「畑野先生を心配させる気はないですが、ほら。    事実は小説よりも奇なりですから。    でも、大丈夫ですよ。うちには天野さんもいますから。」 畑野「お、お願いします!」
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