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平瀬「それで、なんで戻って来たんですか?」
天野「いや管理人さんがいないから、とりあえず報告にだけ。
依頼を受けたのは平瀬なんだからな。」
平瀬「まぁ、そうですね。
それで、なにかわかりましたか?」
天野「あぁ。かなりいいとこのマンションだから、
セキュリティはしっかりしてたし、カメラもついてた。
やられるとしたら、知り合いか、外だろうな。」
平瀬「なるほど。私は西垣先生に色々聞いてきました。」
天野「思い当たる人は?」
平瀬「野球部顧問の東口先生は、
ソフト部と練習場所がかぶってますから。
サッカー部の阿川先生も一緒です。あとは、」
天野「あとは?」
平瀬「2年5組黒川先生。個人的に、この人一番ヤバいと思います。」
天野「一番ヤバい?」
平瀬「彼、畑野先生の元カレらしいです。」
元カレ、めんどくさそうだな。
平瀬「人って、なんで愛に振り回されるんですかね。」
天野「いきなりどうした。」
いきなり、哲学の話をしだした。
平瀬「いや、確かに人を愛すということは
美しいことではあると思うんですけど、
それがためにこんなに執着するのはなんでですかね。」
天野「……それぐらい、どの人のことが好き。
ってことはどうだろう。」
平瀬「……まぁ、関係ないですからね。」
なんとなくだが、平瀬には何かあると感じた。
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