先行投稿 第1話異色の【buddy】

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??「平瀬さん‼助けて!!」 俺と平瀬は唯月に連れられ、現場に急行した。 現場は1年1組。 1組の廊下には、人だかりができ、大きな音が響いていた。 平瀬「これ、もしかしたらすごいことになってるかもしれませんね」 天野「?」 平瀬「これ、1組の生徒もいます。    おそらく教室の中には入れないんでしょう。」 天野「それぐらいヤバいことが中で起きている、ということか」 平瀬「唯月さん、西垣先生は?」 確か1年1組の担任は西垣先生だったはずだ。 唯月「わからない……」 まずいかもしれない。 教師(首輪)がなければ、生徒(猛獣)はすぐに暴れる。 教室は閉ざされて中は見えないが、 怒号と何かがぶつかる音しか聞こえない。 天野「唯月さん、だったよね」 俺は声をかける。 唯月「は、はい。えっと……」 天野「天野だよ。今、何が起こってるかわかる?」 唯月はおどおどしながら答える。 唯月「うちのクラスには、二つの派閥があるんです」 派閥?そんなものがあるのか? 唯月「一人はサッカー部のエース早田隼人(そうだはやと)君」 天野「速そうな名前だな」 唯月「ちなみにテクニシャンタイプのキーパーです」 天野「なんだテクニシャンタイプのキーパーって    ……それで、もう一人は?」 唯月「クラス委員の長田武(おさだたけし)」 天野「なんか、ガキ大将っぽいな」 唯月「ちなみにめっちゃ理系です」 理系なのかよ。 天野「それで、この二人は何を?」 唯月「分かりません。急に椅子が投げられて……」 なるほど、要するに喧嘩か? 天野「……分かった。ありがとう」 平瀬「それで天野さん、突入した方が良いですよね?」 天野「一応、天野先生な?    できることならそうしたいが、    まだ警察官だとばれるわけにはいかない。」 平瀬「……頑張ってください」 天野「それだけ⁉」 不安でしかないが、ひとまず教室に入ることにした。
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