先行投稿 第1話異色の【buddy】

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数分後 長田「本当にすいませんでした……」 西垣「ねぇ、なにがあったのか、話してくれないかな?」 保健室に運んだあと、長田は俺が平手打ちした個所を冷やし、 早田は、すこし寝かせてもらった。 そして俺と平瀬は現在、長田と西垣先生の話を聞いている。 西垣先生の言葉は優しいが、 流石にさっきあんなことをした俺がいるからか、 少し委縮しているようにみえる。 長田「あ、あの、あいつが!自習中に騒ぐからいけないんですよ!」 西垣「まぁ落ち着けって、早田が授業中に騒いだ、それで?」 長田「注意したら、激高しだして……」 西垣「それで二人で盛り上がっちゃったわけか。」 なるほどなぁ。 いわゆる、やんちゃな生徒を黙らそうとしたクラス委員の図か。 平瀬「でも、本当にそうなんでしょうか。」 天野「あ?」 平瀬「普通、注意されたぐらいで椅子なんて投げませんよ。」 次に俺は回復した早田に話を聞きに行った。 平瀬「やぁ、早田君。」 早田「誰だよお前。」 平瀬「ひど、私だよ私。平瀬菜乃、クラスメイトなのに。」 早田「いや、フクロウ肩に乗せたクラスメイト    なんて知らないんだけど。」 と言われると、なぜか毛玉が俺の方に乗る。 平瀬「で、なんであんなことしちゃったんだ?」 早田「……」 平瀬「……じゃあ、長田の証言を聞いて。    長田は、お前が授業中にうるさくして、注意したら    椅子を投げられたと。」 早田「はぁ⁉」 平瀬「やっぱり、違う?」 平瀬がこちらを振り返る。 その顔には、「ほらな」という文字が浮かんでいた。 平瀬「本当は、なにがあった?どこまでが真実?」 早田「……確かに、俺は騒いだ。椅子も投げた、でも!違うんだよ!」 天野「どこが違うんだ?」 早田「……なんていうか!あいつが俺に言ったんだよ!」 天野「なんて?」
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