先行投稿 第1話異色の【buddy】

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ガラッ 西垣「あぁ、天野先生。どうでしたか?早田。」 天野「その前に長田です。」 西垣「え?長田は悪いことしてないですよね?」 やっぱりな 天野「長田、正直に答えてほしい。    早田を、挑発したのか?」 長田「そんなことしてません。」 天野「早田はされたといっている。」 長田「僕より早田を信じるんですか。」 天野「そういうことじゃねぇんだよ。そう考えた方が人間味がでてくる。    普通は注意されたぐらいで椅子なんて投げないからな。」 長田「早田は短気すぎるんですよ。」 天野「まぁ、あいつが証明してくれる。」 長田「あいつって?」 ガラッ 平瀬「まったく、人使いが悪いですね。    私を裏どり捜査に使うなんて、良いご身分だこと。」 天野「おぉ、ナイスタイミング。どうだった?」 平瀬「私の言った通り、挑発したと証言した人物が数人いた。」 天野「らしいぞ」 長田「……」 天野「君がやったことは、真実を捻じ曲げる行為だ。」 西垣「いや、さすがに長田君がそんなこと……」 天野「西垣先生、先入観を持ち込んではなりません。    最悪の人間でも、やさしさは持っている。    逆に最高の人間でも、やることはやる。」 西垣「はぁ……」 天野「まあ、早田も反省してやったことを認めてるし、」 平瀬「これで事件解」 ガラッ!! ??「武!!」 えぇ?せっかく終わったと思ったのに。 平瀬「あの人は?」 西垣「確か、長田のお母さんかな。」 母「どこか怪我していない⁉」 長田「あぁ大丈」 母「大丈夫じゃないでしょう⁉誰に叩かれたの?その頬。」 平瀬「新任教員の彼ですね」 天野「えぇ⁉」 絶対めんどくさそうじゃん。 母「ちょっとあなた!なんでうちの子を叩いたんですか⁉」 天野「それは、長田君が自我を失って暴れていたからです。」 母「子供を叩くことないでしょ⁉かわいそうじゃないですか」 天野「いいや、ああいうのはダメージを与えて我に帰さないと    無理なんです。」 母「わかりました。   反省しないのであれば、教育委員会に通報します。」 天野「はぁ……」 母「されたくなければ、うちの子に謝ッ!」 天野「あのですね!長田君は、確かに正しいことをした。    でも、悪いこともしている。    暴行、器物損壊。長田君がやったことは、    立派な犯罪行為なんです!」 母「はぁ?」 天野「貴女のことを常識的には、モンスターと言うんです。    少しは自分の子供の犯したことを認めなさい!!」 母「ぐッ……もういいです!いくわよ、武!」 西垣「す、すごいですね天野先生。    新任なのにあの人を退けちゃうなんて。」 天野「まぁ、これで事件解決ですかね。」 平瀬「お疲れ様です。」
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