18人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺とお前」
ブッチは自分と、遠くにいるチソンを交互に指差す。
「アリスも、エルも」
「…………」
「みんな、モノなんだよ!!!」
ブッチは力いっぱい叫んだあとに、喉がヒリヒリ痛んで擦った。
「ケイのモノである限り、
俺達は最強で…安全なんだ。分かるな?」
チソンは歯を食いしばって彼の話を聞いている。
「話が分かったなら、降りてこい。
アイツはもう下にいる。」
その言葉を聞いて、チソンは真下を見た。
街路樹のそばにバンが停まっている。バンのそばにケイがたっていて、こちらを見上げていた。
(ああ…………よく分かるさ…。
お前の言ってる意味が…。
そこが絶対的に安全であることも…)
Continue…
最初のコメントを投稿しよう!