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家飲みすると、つい飲み過ぎてしまって、決まって朝から、胃のあたりが気持ち悪い。 額の冷や汗を拭きながら、前かがみになって、駅へと急いでいた。 そういえば、駅前に薬局があったな、二日酔いのドリンクを飲むか。 ケンジは、東京へ出て来てから2年ほどになるが、まだ、彼女も出来ずに、独り暮らしをしていた。 駅の前に、石垣で整備された、堀のようになったところがあって、そこに小川が流れている。 小川の両脇には、柳の木が続いていて、たまに、テレビのドラマで使われることもあり、ケンジのお気に入りの場所である。 朝と夕方、通勤の時に、そこを歩くときが、ああ、東京に住んでいるんだなと、唯一、東京へ来たことが嬉しくなる瞬間だ。 ケンジは、今日も、小川を横目で見ながら駅へと急いでいた。 すると、急に、何かを見つけたのか、びっくりして立ち止まった。 「えっ?えっ?いや、あれは何なんだ。っていうか、死体じゃないのか。しかも、若い女性の死体だよ。」 自分自身、その状況を確かめるように、呟いていた。 「、、、、、首が無い。」 ケンジは、しばらく立ち止まって、その死体を見ていたが、また、駅に向かって、やや早足で歩き出した。 「僕は、どうしてしまったんだ。あんな幻想を見てしまうなんて。」 そして、また立ち止まった。 いや、幻想じゃない。僕は、実際に、この目で見たじゃないか。確かに、そこに死体はあった。 それなら、警察に通報するべきじゃないか。 いや待て、警察に通報する前に、まずは、もう1度、確認すべきじゃないのか。 死体だったのか、そうでなかったのか。 ケンジは、そう考えたが、気が付いたら、駅に向かって歩き出していた。 あれは、幻想だったんだ。 だって、あんなに目立つところにあったなら、誰だって、見えない筈はないじゃないか。 もっと、早朝に、誰かに発見されているはずだ。 最近、どうかしちゃってるんだよね、やっぱり、二日酔いのせいかな。 っていうか、本当に、死体だったら、会社に遅れてしまう。 10時に、取引先にアポ入れてるんだよね。 それに、僕が通報しなくても、誰かが、今頃、警察に電話しているはずだ。 あの道には、10人は、いたよね。 無理に、そう思い込んで、ケンジは、仕事に向かった。 そして、その日、仕事を終え、帰宅する時である。 駅からの帰り道、同じ道を通る。 少しだけ、寄り道して帰りますか。 駅前には、最近、若者向けの立ち飲み屋が出来たので、帰りに寄るのがケンジの楽しみと言うか、息抜きでもあったのだ。 ほぼ、毎日通っているだろうか。 今では、ママとラインを交わすぐらいの仲である。 古いアメリカを思わせるようなネオンの入口を入ると、奥には、知らないカップルが1組と、カウンターに女の子が、ひとりで飲んでいた。 「ビールと、それに、、、そうだな、出汁巻きを頼もうかな。」 店内は、アメリカングラフティに出てきそうな内装だが、居酒屋のようなメニューがあるのが、ケンジのお気に入りの理由でもある。 「あのさ、今日、出勤するときに、パトカーのサイレンを聞いたような気がするんだけど、何か、事件でもあったのかな。」 ケンジは、そんなサイレンなんて、聞いていないのだが、朝の死体の事を知りたくて、ママに、それとなく、話題を振って見たのだ。 「あら、そうなの。それは、知らないわ。」 そう聞いて、ケンジは、ホッとした気持ちになった。 やっぱり、幻想だったのだ。 すると、隣にいた若い女の子が、こう言ったのだ。 「あたし、聞いたわよ。サイレンの音。っていうか、死体を見たの。あの小川で。」 ママは、びっくりしたように、女の子に聞いた。 「本当?マリコちゃん、死体を見たの。それで?」 「首が無かったわ。ただ、ワンピースを着た女の子が、小川に横たわってたの。あそこ、藻が生えてるでしょ。それに引っ掛かってたのかな、ただ、そこに、ずっと居たかのように、静かに横たわってたわ。あたし、びっくりしちゃって、それで、小川に降りて行ったの。すると、もう手の甲なんて、真っ白になっていて、なんか、美しいなって思っちゃった。」 それを聞いて、ケンジは、声を出しそうになった。 僕の見た光景と同じじゃないか。 やっぱり、あれは死体だったんだ。 「やだ。怖い。」 ママは、ちょっと大げさすぎないかいっていうようなリアクションを見せて、ケンジのビールをカウンターに置いた。 「あの。それは、本当に死体だったんですか。」 ケンジは、マリコに話しかけた。 「本当よ。あたし、下まで降りて行って、確かめたんだもん。その手を触るとね、もう硬くなっていて、冷たいのよ。あたしって、体温が高いのかな。その冷たさが気持ちよくって、その手の甲に、気が付いたら頬をつけていたわ。不思議だったわ。その死体には、血が無かったのよ。もう、透き通るように真っ白だった。殺されて、小川の水に、血が流れて行ったのね。もう、あたしが行った時には、全身の血が流れて、身体じゅうの血が、小川の水に変わっていたわ。だから、あんなに白かったのよ。それに、女の子の足許に、小さな魚が群がっていてね、その魚、みんな真っ赤に染まっていたわ。きっと、少女の血を飲んで、赤に染まったのよ。あのね、あの魚をナイフで切ったら、きっと、真っ赤な少女の血が、だらだらと流れて出るはずよ。」 「だから、もう、マリコちゃん。気持ち悪い話はやめて。」 「あ、ごめんなさい。」 「本当に、死体は、あったんですね。」 ケンジは、本当のことを知りたかった。 「だから、ケンジさんも、もう、その話は気持ち悪いでしょ。」 「本当よ。」 「殺されたのかな。」 「それは、そうよ。だって、首が無いんだもん。まさか、首を切って自殺は出来ないでしょ。」 「だよね。でも、誰に、殺されたんだろう。」 「あたしは、誰によりも、どうしてってことが気になるわ。殺されるとき、どういう気持ちだったんだろう。ほら、首が無いでしょ。だから、死体があっても、死体の感じがしなかったのね。それに、顔があれば、表情で、ああ、苦しかったんだろうなとか、幸せだったのかもしれないとか、想像出来るのかもしれないって思うんだよね。」 「殺されるのに、幸せってことがあるのかい。そんなバカな。」 「あたし、あると思うな。愛している人に殺されるなら、幸せなのかも。」 「愛している人を殺す人いるかな。」 「どうなんだろう。でもね、愛するあまりに、その人を、自分だけのものにしたいって思うんじゃないの。結局はさ、愛って、欲なのよ。独占欲。」 「でも、愛している人を、苦しませることになるんだよ。」 「じゃ、睡眠薬を飲ませて殺せばいいじゃん。だったら、苦しまない。」 「睡眠薬って、具体的だね。っていうか、あなた、よっぽど、殺したいんだね。」 ケンジの言葉を聞いて、マリコは、可笑しくなって噴き出した。 「あははは。そうかもね。でもさ、愛なんて、ほんの一瞬の出来事なんだよね。今、愛して貰っていると思っても、明日、愛して貰える保証はないのよ。その前に、誰かに愛して貰えるなんて、奇蹟なんだから。ねえ、ケンジさんて呼んでいいですか。ママが、そう呼んでるので。ケンジさんは、今日の1日、何人の女の人に会った?それで、何人、愛した?」 「そんなの。みんな仕事関係だし、愛なんて、関係ない人ばかりだよ。」 「そうでしょ。沢山の人に会ってるのに、誰も、愛してない。ってことは、あたしも、今日会った人の、誰にも愛して貰えてないってことなんだよね。悲しいよ。だから、一瞬でも、愛して貰ったら、その瞬間に殺されるのが1番の方法なのかもしれないよ。その一瞬が、永遠になる。女の子にしてみれば、愛して貰った瞬間で人生が終わるの。殺した男も、殺したことで、その愛と罪を一生背負って生きることになる。それって、愛の究極の形かもしれないのよ。」 「やっぱり、殺したいんだね、あなたは。」 「あははは。そうだね。殺したいのかな。っていうかさ、ひょっとしたら、女が、男に殺されるように仕向けたのかもね。女はね、そのぐらい、したたかなのよ。」 「怖いな。君も、殺されたいのかな。」 「あたしは、やだ。」 「そこは、正常だね。でも、頭、どこに行っちゃったんだろうね。」 「そこよ。だから、さっきの話よ。あたしなら、その顔の表情を見れば、だいたいの察しがつくわ。苦しんで死んだのか、恨みで殺されたとかね、それとも、愛のために殺されたのか。」 「でも、愛してるなら、首だけ切り落とすなんてするだろうか。愛してるのは、その人の全身でしょ。」 「だって、全身だと、重いから、持ち歩けないじゃない。頭だけだったら、あたしでも殺してから、家に持って帰れるし。」 「重いからって、そこは現実的な話なんだね。」 「そうよ。女は、時に、現実的なのよ。」 ケンジは、マリコというカウンターに居合わせた女性と、話し込んでしまっていた。 白いニットのワンピースが、艶めかしく体にフィットしていて、ボディラインが色っぽいが、まだ30代の前半ぐらいに見える、その横顔は、ほとんど化粧をしていないせいなのか、10代のように幼く見える瞬間がある。 今、気が付いたが、エクボの可愛いケンジ好みの女性だ。 初めて会ったのだが、どこか、昔の知り合いに似ている気もする。 肩まで伸ばしたストレートな髪を、左手でかき上げて、グラスの氷を指で摘まんで、口に入れた。 氷を口に入れたまま、悪戯っぽい目でケンジを見て、「ん。やっぱり冷たい。」と言って、口の氷をグラスに吐き出した。 そのカランという音が、いつか聞いた音のように思えた。 どこで、聞いた音だったのだろう。 マリコの吐き出した氷を、ケンジは見ている。 あの氷には、彼女の唾液が纏わりついているのだろう。 ケンジは、そのグラスの氷を口に含みたいと思った。 彼女の唾液のDNAが、ケンジの身体に入っていく。 ケンジの口から、食堂を通って、そして、やがて、ケンジの体内に吸収されていく。 マリコのDNAは、やがて、ケンジの身体の一部に変わるのだ。 「それって、殺すよりも、さらに、究極の愛じゃないか。」 ケンジは、興奮していた。 「えっ。大丈夫ですか?急に、究極の愛って?」 「あ、いや。ちょっと考え事をしてたみたいで、、。それよりも、その、マリコさんのグラスの氷なんだけど、、、僕に、、、。」 「えっ?」 「あ、いや、何でもないんだ。ちょっと、飲み過ぎたのかな。今日は、これで帰るよ。また、会えるといいね。」 「そうですね。また、ここで。」 ケンジは、店を出た。 ドアを開ける時に、「大丈夫?」というママの声が聞こえたが、ただ、左手を上にあげて挨拶の代わりにした。 それにしても、可愛い子だったなとケンジは思っていた。 でも、ちょっと変わってたね。 少しばかり楽しい気分で、小川の横を歩いていて、ギョッとしたのである。 「死体が、まだあるじゃないか。」 小川の藻にからまって、まだ、女の死体が、そこに横たわっている。 街頭のLEDに照らされて、妙に青白い手が、2つ暗い小川に浮かび上がっている。 そんなバカな。 いくらなんでも、もう10時間ぐらい経っているはずだ。 誰かが気が付いて、警察に連絡しても良いはずだ。 それに、さっきのマリコさんが、サイレンを聞いたというじゃないか。 なら、警察も来ているのだろう。 なのに、死体がまだあるって、おかしいじゃないか。 ケンジは、急ぎ足になって、自宅のアパートに帰った。 ドアを開けて、電気をつける。 「ああ、たったあれだけの酒で、こんなに酔っぱらうかね。っていうか、やっぱりつかれているのだろうな。」 そう呟いて、テーブルを見て、腰を抜かしそうになった。 リビングのテーブルの上に、切り取られた女の子の頭が置かれていたのである。 「これは、いったい、、、。どうして、ここに頭があるんだ。」 まさか、誰かにハメられたのか。 それなら、一体、誰に。 誰かが女の子を殺して、僕の家のテーブルに置いた。 何の意味があって、そんなことをする。 女の子の顔は、真っ赤に染まっている。 ということは、頭は、小川の水には浸かっていないのだろう。 頭には、まだ血が残っているのが証拠だ。 白い体に、真っ赤な頭。 不思議なコントラストじゃないかと、そんなことをケンジは考えていた。 しかし、どうしたらいいんだ。 テーブルの前に立ち尽くしていると、玄関のチャイムが鳴った。 ドアを開けると、そこにママの弟が立っていた。 「あの、ケンジさん、大丈夫ですか。ケンジさんが、お店で憑りつかれたように独り言を言ってたというので、心配だから見てきて欲しいって、姉に頼まれたんです。」 「そうだ。シンイチ君。ちょっと、中に入ってくれないか。どうしたらいいものか、もう、頭が真っ白で考えられないんだよ。」 そう言って、シンイチ君をリビングに連れて行った。 「ほら。今、帰ったら。」と、テーブルの上を指さした。 「、、、、。どうしたんですか。」 「いや、だからさ、頭だよ。」 「頭?」 「そこに死体の頭があるだろう。」 「ケンジさん、大丈夫ですか?頭なんてありませんよ。」 「何を言ってるんだ。ほら。」とケンジが、テーブルの上に手をかざした瞬間、頭が消えた。 「どうしたんだ。さっきまで、頭があったんだよ。」 「きっと、疲れて、夢でも見ていたんですよ。」 「いや、ほら、小川にも死体があっただろう。」 「そんなものは無いですよ。」 「そんなことは無い。」 ケンジと、シンイチ君は、小川に確かめに行った。 というか、ケンジを落ち着かせるために、シンイチ君が、連れて行ったのだ。 「ほら、死体なんて、無いでしょ。」 目の前の小川には、死体は無かった。 「、、、、。本当だ。死体は、、、無い。」 ケンジは、やっと落ち着いたような表情で、シンイチ君に答えた。 「ケンジさん、やっぱり、疲れですよ。疲れからくる幻覚を見たんですよ。今日は、もう帰ってお休みになった方がいいです。ゆっくり休むと、きっと良くなりますよ。そうだ。明日も、帰りにお店に寄ってください。姉が心配してたので。」 そこで、ふたりは別れて、ケンジは、また家に戻った。 「ああ。何だ、やっぱり幻想だったのか。疲れてたんだな。でも、あのお店のマリコさんの話は、一体、何だったんだろう。僕をからかったのかな。僕が怖がるのを面白がってたんだろうな。」 さて、もう1杯、ビールでも飲んで、早めに寝よう。 ケンジが、冷蔵庫の扉を開けると、そこに大きなビニール袋が、庫内にギュウギュウ詰めで入っている。 びっくりして、そのビニール袋を引っ張りだしてみると、それは女の子の死体だった。 ケンジは、ビックリはしたが、何故か、取り乱しはしていなかった。 「そうか。あの小川の死体は、やっぱり幻想だったんだな。でも、目の前にあるのは、正真正銘の死体に違いない。ていうか、本当に、僕は、女の子を殺していたということになるのかな。」 ビニール袋を開けて、その無理矢理に折りたたんだ死体を広げてみると、ああ、やっぱりと思った。 さっきの店のマリコじゃないか。 でも、僕と彼女は、付き合ってはいないはずだ。 そんな記憶はないからさ。 じゃ、僕と彼女の接点は、何なんだ。 記憶の片隅にはあるが、誰だか知らない女だ。 接点なんて、ある筈はない道理である。 ケンジは、夜中になるまで待って、マリコの死体を家から持ち出した。 そして、小川にやってきた。 「実は、あの幻想は、僕の願望だったのかもしれないな。ほら、君の死体を見た時ね、っていうか、小川に浮かぶ君の死体の幻想を見たのは、これは僕の願望が幻想として僕の脳のスクリーンに映っていたのかもしれないってことさ。」 ケンジは、独り言を言いながら、マリコを小川の岸に運んだ。 「君は、ミレーのオフィーリアって絵知ってるかい。僕は、あの絵を見た時に、あのオフィーリアに美の究極を見た気がしたんだ。それを、君で再現してみたくなったんだと思うんだ。君も、美の究極として死ねるなら、満足だろ。」 ケンジは、マリコを、小川の浅瀬に横たわらせて、両手を少し水面から上に出る形になるように身体を整えた。 「美しいよ。マリコ、君って言う女性は、こうやって死ぬために僕の前に現れたのかもしれないね。」 そして、ケンジは、マリコの身体を整えたら、その横に、自分も横たわった。 そして、マリコを見た。 「どうしたんだ。君の表情は、苦痛に歪んでいるじゃないか。いや、恐怖の表情なのかな。幸せそうじゃないね。詰まりは、君は、僕を愛していなかったのかな。というより、僕に愛されていないと思って死んだのか。」 ケンジは、マリコの顔を笑顔にしようとしたが、硬直して変えることが出来ないでいた。 「まあ、そうだろうね。僕と君は、知らない同士だからね。当然なのかもしれないね。まあいいさ。この僕にしたって、君を愛してはいないし、君に愛されてもいない。お互い様だ。どうだね。僕の表情は、今、幸せそうかい?」 星空も見えない暗い小川には、恐怖を感じたが、それより、川のせせらぎの音しか聞こえない、その静けさに身を置いていることがケンジの気持ちを落ち着かせた。 「それにしても、この小川の水、想像以上に冷たいね。なんだか、眠たくなってきたよ。僕も、このまま死んでしまうのかな。そうだ、やっぱり君は、お店にいた幻想のマリコと同じ、マリコっていう名前だったのかい?いや、答えなくていい。というか答えられないか。それにしても、オフィーリアって、誰なんだろうね。何故、小川で死んだのかな?それも、どうでもいいか。、、、、それにしてもさ、返事が無いって、寂しいもんだね。」 そう言ったら、ケンジは、眠たさのあまり、目を閉じてしまった。 翌朝、通学途中の小学生が、ふたつの死体を見つけた。 「うわー。あれ、死体じゃない?」 「あたし、初めて死体見た。」 小学生の男の子と女の子は、しばらく小川の上から、ふたつの死体を見ていた。 その目には、恐怖が見えたが、同時に、活き活きとした嬉しそうな表情でもあった。 朝の爽やかな風に柳の木が揺れて、冷たい川の流れに沈んだ二人の腕が、水面からニョキリと出いる。 その色は、真っ赤に染まってた。 小学生の女の子がポツリと言った。 「頭、無いね。」 「どこに行っちゃたんだろう。」 そう言ったと思ったら、プイと道の方に向き直って、仲良く手を繋いで学校の方角へ歩いて行った。
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