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22時過ぎ、バイトが終わった僕は、父親と二人暮しのアパートに帰ってきた。
玄関には父親の靴が置いてある。
(今日は帰ってるのか...。)
普段はこの時間でも家に帰って来ていないことが多いが、今日は帰りが早いらしい。
自分の部屋に行くにはリビングの前を通らなければならない為、音を立てないようにして自分の部屋へ向かう。
リビングの引き戸が半分ほど開いていた為、ちらっと中を窺う。
そこには、空いた缶ビールが机に10本近く転がっており、父親は食卓に突っ伏している。
(いると思ったらいつもこれだ。)
僕はそのままリビングを通り越し、自分の部屋へと入って行った。
荷物を降ろし、ベッドに寝っ転がる。
(疲れた...。今なら父さん寝てるし、お風呂入れるかな。)
パジャマを持って、お風呂へ行く。
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