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そう言って一ノ瀬先輩は僕の隣に座ってきた。
「お前、こんな時間に何してんの?」
「えっ、えっと...散歩...です。」
家出したとは言いづらくて、咄嗟に誤魔化した。
「ふーん。」
「一ノ瀬先輩こそ、こんな時間に何してるんですか...?」
「俺か?俺もまぁ散歩かな」
「この公園、夜は星が綺麗に出るんだ。ま、今日は蜘蛛で隠れちまってるけどな。」
「そうなんですね。」
「......帰らないのか?」
「...そう...ですね、もうちょっとしたら帰ります。」
「....暇ならうち来いよ。」
「えっ?」
「その頬の怪我、冷やした方が良いだろ。」
「あ...」
(そうだった、さっき殴られたんだった...。)
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