優等生の愛情

9/12
前へ
/12ページ
次へ
「うぅん」 「おはよう。あやちゃん。」 「おはよう。りーちゃん。」 「かわいい寝癖がついてるよ」 「あれ?」 ぴょんぴょんと跳ねた髪を整えてあげる。 ああ、幸せ。 彼女がわたしを許して触らせてくれる。 友達関係の時は手を触っただけで怖がってたのに。 「大好きだよ」 「…」 今はそれでいい。 答えられなくていい。 あなたの優しさを100%利用して、わたしがあなたの一番になるから。 わたしを求めてわたしに泣きじゃくるあなたを想像する。 「りーちゃん?」 わたしは手を引っ込めて、「朝ごはんにしようか」と言った。 ねえ、あなたの心の優しさ(隙間)につけ込んで、たっぷりと(呪い)を熟成させてあげるから。 怖がらないで。 私を 愛して
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加