最終話 好きな人

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芸能界を引退して、三年後の春。 私達は結婚をして、二人でお弁当屋を 開業した。 「いらっしゃいませ!」 「唐揚げ弁当二つ下さい。」 「あっ!監督!来てくれたんですね! 嬉しいです!  俺、ちゃんと夢叶えましたよ!」 「あぁ、そうだな!  頑張ったな! 開業おめでとう!  たまには、家にも遊びに来いよ!」 「あっ、はい!  絶対行きますね!  ありがとうございました!」 私達は、笑顔で監督を見送った。 いろいろあったけど、今が一番 幸せだと心から思う。 「玲くん!唐揚げ揚がったよ! 次は、何やればいい?」 「千秋。ありがとう。 じゃあ、会計お願い!」 「OK!任せて!」 私達のお弁当屋の名前は『春』に決定した。 やっぱり、春は一年の始まりだからね。       ー終ー
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