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僕は店を出て貰ったお弁当をしばらく見つめて
にやけていた。
(なんて優しい人なんだろう。
やっぱり綺麗な人だなぁ…あの人…
あの居酒屋で見た人だ…。
この前は、俺の携帯届けてくれたよな…。
二回もお世話になってしまったな…。
何かお礼したいなぁ。)
僕は時計を見た。
夜の21時半だった。
(このスーパーは22時までだよな?
あの人の事待ってみようかな…。
でもな…迷惑かもな…。)
僕はしばらく悩んだ末、待つ事にした。
「よし、コーヒーでも買って渡そう!」
僕は近くのコンビニで缶コーヒーとビールを買ってきた。
しばらく彼女の仕事が終わるのを待っていた。
22時になってスーパーが閉店した。
でも彼女は、中々店から出てこなかった。
気がつくと22時半過ぎになっていた。
(まだかな…。)
全く彼女らしい人が、出て来なかった。
僕は諦めかけていた。
その時だった。
店の中から一人の女性が出てきた。
(あっ、あの人だ!)
僕は、慌てて彼女の方に駆け寄った。
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