第三話 春

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私は生ビールを一杯だけ飲んで店を出た。 家に帰る足取が重く感じる。 やっとのおもいで、家にたどり着いた。 (もう夜中の12時か…。) 私はテレビをつけた。 (あっ、春くんが出てる! 本当にいろんな番組に出てるな…。) バラエティ番組にも出演していた。 ドッキリにかけられているみたいだった。 春くんは楽屋でスタッフと打ち合わせをしている。そこにお弁当が運ばれて来る。 でも、そのお弁当の中身は"虫だらけ"というドッキリのようだった。 私は春くんの驚く顔が見たくて、真剣にテレビを見ていた。 スタッフがお弁当を運んできた。 何も知らない春くんはお弁当を開けた。 「ぎゃー!!」 春くんは、すごく驚いてお弁当をスタッフの方へ投げていた。 (やばい…。驚いた春くんかわいい!) 私はまた春くんの意外な一面を見て好きになってしまった。 春くんは、私の唯一の癒しになった。
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