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私はとにかく急いで最寄り駅まで走った。
横浜駅から東京駅までは、何本も電車が走っていた。
私はとにかく春くんを一目見たくて収録現場まで急いだ。
ラジオ局の前には人だかりが出来ていた。
(あっ、ここだ…。収録まだ始まってないみたいだ。良かった…。)
でも、前が全く見えないぐらいの人で溢れている。特に若い女の子が沢山いた。
(春くん…。やっぱり人気者だよね…。
私なんて最近春くんの事知ったばかりの新米だもんな…。この女の子達は大ファンだよね…。
すごいなぁ…。)
私は若い子達の中で浮いた存在だった。
しばらく待っていると周りがざわつき始めた。
「きゃー!かっこいい!春くーん!」
女の子達の歓声が上がった。
春くんがラジオスタジオに入って来たみたいだった。
私は一番後ろの方で背伸びをしてみたけど、全く見えない所だった…。
でも、春くんと他の出演者の声だけは外に聞こえるようになっていた。
(やっぱり見えないなぁ…。
流石芸能人だよなぁ…。春くんかっこいいし、
人気なのは当たり前だよね…。)
「皆さん、今日は公開収録に来て下さって
本当にありがとうございます。
凄いですね!こんなに集まってくれるとは
本当に嬉しいです。
皆さんが応援してくれるから、今僕はこうして頑張っていられます!
僕はいつも皆さんに励まされています!
今日は少しでも皆さんに楽しんでもらえるように、いろいろ企画してきたので、最後まで
楽しんで行って下さいね!」
春くんのメッセージを聞いて、女の子達は
歓声を上げていた。
私も春くんの姿は見えないけど、声を聞いて
感激していた。
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