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私は聞き覚えのある声で呼び止められた。
私は凄く驚いてしまった。
「えっ?何で貴方がここにいるの?」
そこにはあの電話番号を渡してくれた彼が立っていた。
いつもの様に帽子を深く被って、サングラスにマスクをしていた。
「要さんですよね?」
「そうですけど…。
どうして私の名前を知ってるの?
教えましたっけ?」
私は不思議で仕方がなかった。
「あっ、名札です。前にスーパーで名札を見たんです。」
私は納得した。
「あー、そっか…。名札ね。
でも、なんであなたがここにいるの?
私はラジオの収録を見に来たんだけど…
本人の顔が見れなくて…。」
私はがっかりした顔をしていた。
「もしかして…要さんは春のファンですか?」
私は恥ずかしかったけど…頷いた。
「そうなの…。実は最近気になってて。
そう言えば、あなた…。春くんに声似てる
よね…。前から素敵な声だなって思ってた
んだよね…。
あっ、ごめんね…こんな事言われても困るよね
あなたもファンなの?」
彼はしばらく黙っていたけど、急に私の手を引っ張って走り出した。
「えっ?何?急にどうしたの?」
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