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「千秋ちゃんは何飲む?
俺が出すよ。」
「ありがとう…。
じゃあ、カフェオレで。」
「OK。じゃあ、待ってて。」
たけるくんが注文している間、私は席で
座って待っていた。
夜遅い時間なのに少しだけ店は混んでいた。
学生さんがほとんどで、勉強している人もいた。
「お待たせ。
はい。カフェオレだよ。」
「ありがとう…。
私が呼び出しておいて、奢らせちゃって
ごめんね…。」
「何?遠慮してる?
気にしないでいいよ!
むしろ会えて嬉しいよ。」
「うん…。
ありがとう…。」
「所で…。本題だけど…。
どうした?
何かあったの?」
「うん…。
実は…。この前の返事をしに来た。」
私は真剣な顔でたけるくんを見つめた。
たけるくんはちょっとだけ浮かない顔をしていた。
「そっか…。
突然来たって事は…。
いい返事ではなさそうだね…。」
「私…。正直言って…たけるくんに久しぶりに
会えてすごく嬉しかったの。
だって、私にとってあなたは初恋の人だから
本当に運命なんじゃないかって思った。
たけるくんとまた付き合えたら絶対幸せ
だろうなって思ったの。
告白もすごく嬉しかった。
でも…それでも…私…大事な事忘れてて…。
やっと…思い出したの…。
私…記憶が戻ったの…。」
「それって…。前に言ってた記憶喪失の事?」
「うん…。」
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