最終話 好きな人

10/24
前へ
/110ページ
次へ
「私…。 たけるくんとは付き合えない…。 他に好きな人がいるの。  だから…ごめんなさい。」 私はたけるくんの顔を見て正直な気持ちを打ち明けた。 「そっか…。  そうだよね…。  薄々は感じていたんだ。  でも、ちょっとだけ期待してたけど… やっぱり好きな人いるんだね…。  わかったよ…。 俺の事は気にしなくて大丈夫だから、  千秋ちゃんの気持ちが一番大事だから、  その人と上手く行く事願ってるよ。  頑張って!」 「たけるくん…。ありがとう。  私、たけるくんに出会えて良かった。  本当にありがとう!」 たけるくんは辛そうな顔をしていた。 私は胸が痛んだけど… それでも、たけるくんの言ってくれた優しい言葉を受け止めて、前に進もうと決意した。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加