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俺と篠山、そしてキャンプ好きの藤田だ。
かなりぽっちゃり体系なのにアウトドア派で一番キャンプに詳しい。
小型の懐中電灯を持ってきているのも流石である。
「この地図……新しすぎるんだな。宝の地図で女子を釣るには無理があるんだな。それに、何の宝か言わないのも良くないんだな」
「それな!」
篠山には悪いが、一応俺も賛同しておく。
こんな安いコピー紙の宝の地図ほど信用度の低いものはない。
「だいたい、静岡県の宝ってなんだ? 北条の埋蔵金? 源頼朝とか?」
宝物が全く思いつかないので、取り合えず武将の名前を適当に言っておく。
それだけ計画は穴だらけだ。
「いや、そんな古い話じゃ無いヨー。最近できた、新品ほやほやな話しだYO」
「新品ほやほやって、完全な創作じゃないか」
俺のジト目を受けても篠山はしょげたままだ。
嘘を取り繕う感じでもない。
「それに、ここら辺は確かに樹海っぽいけど、キャンプが出きるような所に宝物があったら、とうの昔に誰かが見つけてる筈なんだな。話的にあまりそそられないんだな」
「だから、新品ほやほやのネタだっていってるんだヨ。これは先輩から買った宝の地図何だぜ?」
「だから、内容を言えよ内容を。男三人で宝探しって女子的にどうなんだよ。置いてきて良かったのか?」
「興味ないなら、分け前はやならいヨ。俺たち三人で山分けさ!」
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