宝探し

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 大学のキャンプサークルで男女六名で田貫湖にに来ていた。  最近はソロキャンなどがブームだったが、俺は悪友とワイワイやる方が好きなので、仲の良いメンバーで此処に来ている。  キャンプファイヤーを楽しんでいると、悪友の一人が走り書きのような地図を出してきた。 「今回のキャンプの一番の目的は宝探しだぜ! イエィ!」  頭にバンダナを巻いたお調子者は、DJ志望の篠山だ。  広げた地図はA4用紙にプリントアウトしたばかりの真新しいものであり、走り書きした○チェックがついただけの簡素なものだった。  とても宝の地図には見えない。 「えー、もう夕飯食べたばかりだからかったるいんですけどー」 「私も暗いの怖いからパス」 「嘘臭い~」  本当は肝試しと洒落込もうとしたのかと思うが女性受けは悪すぎた。  へこむ篠山を見て、仕方なく残りの男性陣三名だけでその目的地へと向かうことになった。  
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