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「今どき茶釜って古いと思うんだよ」
和尚は目の前にいる茶釜に化けた私のことを撫でながらそう言った。
私はそんなことはないと表現するために茶釜にくっついてるしっぽを可愛げに振った。和尚は不機嫌そうな顔をしている。五年前だったらこれであいつの機嫌はすぐに治って、私が会話の主導権を握っていたに違いないのに、今では私のしっぽふりは子供騙しのような役割にまで成り下がってしまった。
「はやく人間に化けたらどうなんだ。わしはお前のしっぽを眺めることじゃなくて、対等な会話がしたいんだよ」と、年を食って短気になった老害は小言を言いながら、痛みを感じないのをいいことに私を雑に床に投げ捨てた。
私は床に転がっていた変身用の小石を頭の上に置き、『ぽんぽん!』と可愛げなセリフを言って人間に変身した。
「そんなに怒らないでくださいよ和尚さん。」
キレ気味の老害には下手に出るのが賢い。私は波風を立てないように話しかけた。
「そんなこと言ったって実際和尚さんは私の茶釜でしこたま稼いだんでしょう?」
意地悪に私が囁く。
「もう茶釜で儲かる時代は終わったんだよ」
和尚が反発した。
「Z世代に茶釜は刺さらないんだよ。お前が茶釜でバズったのは5年も前の話だ。お前の後輩であるタピオカはすでに絶滅危惧種だっていうのにお前はまだ自分の茶釜芸で儲かると思ってるのか?」
「もちろん。ペットは流行りの息が長いのは知っているでしょう?『茶釜にしっぽが生えててかわいい!』であと2年は食べていけると確信してるわよ。」
「甘い!」と和尚はフローリングを叩いた。
「お前の茶釜の姿ではペットのような可愛いという需要はない!『現代版ぶんぶく茶釜』という名前だけでバズっただけだ!ネットで#ぶんぶく茶釜で調べてみろ。もう誰も話題にしてないぞ!」
私は和尚のスマホをひったくって#ぶんぶく茶釜で調べてみたが、まともなものは出てこなかった。
「だったらどうするっていうの?」
負けじとこちらも反撃する。
「その姿でバズってみないか?」
和尚はニヤリと笑い、細長い手で私のことを指さした。
「けものフレンズが一昔前に流行ったように人と獣の中間の存在は需要が…」
「うるさい!」
私はこのド変態老害の発言を予想し、それを遮った。
「私を使ってケモナーの気を引こうと思ってもそうはいかせないわ!性的搾取反対!性的消費反対!」
私は高らかに叫んだ。何をさせようというのか。ああ、考えただけで身震いする。なんて破廉恥で愚かなのか、この男は。
「しかもすでにVtuberで似たような娘もいるじゃない!」
「そこは安心しろ。2次元より3次元のほうが良いに決まってる。」
「そういうことじゃない!」………
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ぶんぶくのドームツアーが決定しました!
やった~~!!(☆▽☆)(≧▽≦)
詳細はまたホームページで発表するから、茶ガマーのみんなは楽しみに待っててね!!
それじゃあ今日はここまで!!
バイバイ!!(´∩。• ᵕ •。∩`)
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