あの子の正体

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彼はニヤニヤしながら、スマホの画面を私に見せた。金髪の少女の横顔が映っている。 コイツッ! 私は男子のスマホを奪おうと手を伸ばした。 しかし、腕を掴まれ引っ張られる。 顔が近づき、思わずドキッとする。 な、なんたる美貌。 「オレに惚れた?」 イラッ 「ふざけんないで。あんたみたいな 顔だけの男に惚れるわけないでしょっ」 「ざーんねん、キスしてくれたら 消しても良かったんだけどなぁ」 気持ち悪っ。 寒気がしてきた。 「助けなければよかったっ。 この変態野郎っ!!」 私は頭突きをかました。 変態野郎は呻き声を上げ額を押さえている。
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