3章:転機の領地視察

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 ✻  ✻  ✻  その後、図書館での読書会以降もベアトリスと見習いたちの交流は続いた。   「セレーナ様、私たちも参加してよろしいでしょうか?」 「ええ、もちろん、どうぞ」  当初は少人数の集まりだったが、回を重ねるごとに希望者が増え、図書室の一角では収まりきらない人数になってしまった。  そこでベアトリスは神殿の談話室を貸し切り、定期的に講習会を開催するようになった。  当初は情報収集が目的だったが、慕ってくれる見習いたちが可愛らしく、授業の後はお茶会を開いておしゃべりしたり、悩んでいる子がいたら別室で相談に乗ったりしている。 「セレーナ様。実は私、先輩聖女様に嫌われているようで、試験の推薦状を書いてもらえないのです」 「聖女様は皆様ご多忙だと分かっているのですが、独学で聖魔法を身につけるのは難しくて、もう少し教えていただきたいな……と」  見習いたちは、師匠である先輩聖女との人間関係や昇格試験への不安、神聖力の修練不足についてなど、色々なことで悩んでいた。
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