4章:悪女の汚名返上いたします

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「ベアトリス様! 復帰、おめでとうございます!」 「ありがとう!」 「今日の講義、とても楽しみです!」 「ええ、私もよ。またあとでね」  すれ違う聖女や見習いたちに笑顔で挨拶を返し、ベアトリスは白いローブをはためかせて神殿を歩く。  無事に汚名返上を果たしたベアトリスは、正式に聖女として職場に復帰することとなった。  連日の報道で事件の真相を知った人々は、みな温かく迎えてくれる。    だが、セレーナの身代わりとして周囲を騙していた罪悪感が、ずっとベアトリスの心に残り続けていた。 「この場をお借りして、まずは謝罪をさせてください。元聖女セレーナの振りをして皆様を騙していたこと、どうかお許しください。そして追放される前の私は、周りにいる方々への感謝を忘れ、配慮に欠ける言動をしていました。本当にごめんなさい」    復帰式でこれまでの自身の至らなさを真摯に謝罪し、深々と頭を下げる。  するとベアトリスに贈られたのは、歓迎の拍手と同僚からの優しい言葉の数々だった。
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