葬儀と宴会

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 島原と志保は、部屋数の影響で同室になったのだが、同棲相手と同衾し、父親にも仲よくしろと言われていたにもかかわらず、しかも、志保は別にいわよ?と言ったのだが、全くそんな気にならなかった。  こないだプロポーズした時、ようやくゴムなしでも、という会話があったはずなのに。  ちなみに、ゴムなしで志保で寝たことは、プロポーズするまでは、ただの1度もなかった。 「ああああああああああああああ!やかましい!いつまでやってるつもりだ?!」  隣室(客間)で、臨月前の嫁と馬鹿は、なおも継続中だった。 「ねえ、そもそも何故、彼を呼んだの?雪次君の精神的健康を考えると、百害あって一利なしな気がする」  志保は、とっくに諦めていた。 「君を守る為だ。残念ながら、遂に俺も、怪奇事件の当事者になってしまった。何があるか解らん。君にも迷惑というか、苦労をかけると思うが、どうか、あの馬鹿を信じてやって欲しい。君の安全が保証された以上、その1点だけは信頼してやってくれ。ああ全く!あの馬鹿は!うちまでおっぱいホテルとやらにするつもりなのか?!俺は引きこもりじゃないぞ!」  イライラして、島原は立ち上がった。  どたどたと、足音が少し遠ざかり、バタンと、襖が開いた音がした。 「ああうるさい!勘解由小路!隣に我々がいるんだぞ!少しは空気を読め!何がだお前は?!諫早君!君がいるのに何だ?!だからはよせと言うに!ふざけているのかお前等は?!だから!率先して浴衣を脱ぐなと言うのに!身重なのだから、大人しくしていたらどうだ?!うわ?!何だこいつは?!護田さん?!知ったことか馬鹿めええええええええええええええええええええ!!!」  やかましい島原の怒号と、銃声を聞きながら、さっさと志保は眠りについた。  明日は、島原は事件捜査。勘解由小路夫妻と、市内観光をする予定だった。  微妙に嫌だったけれど。
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