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奥多摩湖の駐車場から、ヘリで呑辺家専用の
ヘリポートまで送ってもらう。
その日の午後に犯人の供述が得られそれが
隊長の元に入って来た。
犯人は、2日前ごろから立て篭もる家の周りをあるきまわっていて、家の周囲に犯人の匂いが
付いていて、警察犬もその匂いに紛らわされていたらしい。
子供がひとりで留守番している時を狙い
家に入り込み、親が帰って来たときに
事件が発覚。
警察に取り囲まれ刃物を片手に子供を人質にして
隙を見てあの窓から外に逃げ出した。
その際にも部屋中に自分の痕跡を残し
警察犬に対しての細工を施し捜査の撹乱を
狙い自分の逃げる時間を稼ごうとしたと言う。
窓から逃げ出す際に子供が暴れ、
その時に腕を刃物で刺してしまったという事らしい。その傷が元でこの事件が解決に
向かったという事だった
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初出動の事件も解決して数日後
本庁から『呑辺・SP』4名と『りん号』が
呼び出された。
事件が早着できた事に対しての『呑辺・SP』に
警視総監賞を頂いた。『りん号』にも感謝状に
ご褒美のおやつ(刑事部長から)を頂いた。
木戸刑事からも『りん号』に食べさせてくれと
言って、わんこのおやつ詰め合わせが
送られて来た。
夏凛さんも、自分の事のように
喜んでいた。
近藤隊長も社長(義父)より労いの言葉を
もらったようで新部所としては
まずまずの出来だったと胸を撫で下ろして
いた。
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夏凛さんは、今回のりんの活躍により
再度刺激を受けて犬の訓練士として
日夜、勉強に励んでいた。
僕の場合、正式な訓練士でも何でもない、
ただ公認訓練士の人にりんに対しての
誘導の仕方を教わっただけで、真の
潜在能力を発揮させてあげられないのが
りんに対して申し訳ないと感じている。
こんな僕の誘導でもりんは活躍してくれている、
本物の訓練士の人が誘導してくれれば
どんなに力を発揮するか未知数のりんだった。
その事を考えれば、早く夏凛さんが警察犬の
訓練士の公認資格を取ってくれれば
りんにとっても存分に潜在能力を発揮できる
ことだろう。
SP缶助&白柴りんの出動日記2
「出動日記3」に続く。
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