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『ワンワンッ!ワンワンッ!キャウ~ン💓』
「キャー!カタクリっ、服汚れるーっ、ヤ~メ~テ~~~😆」
『キャウ~~~ン!』
学校から帰ってきた大好きなマキちゃんを見たら、しっぽを大きく振って大好きなマキちゃんに飛びつく犬のカタクリ。
そのあと散歩に行くお母さんとカタクリを見送るマキちゃん…これがいつもの夕方。
でも、この日は違った。
散歩に行こうとするお母さんとカタクリにマキちゃんが言う。
「お母さん、今日は、私も一緒に散歩に行きたい」
「あらっ、珍しい!じゃ、ちょっと待ってて~」
マキちゃんにカタクリを預けて、いそいそと戸締まりをしに行ったお母さん。
(U^ω^)(^ω^U)
家の近くの土手をゆっくり歩くカタクリ、カタクリのリードを持ってゆっくり歩くお母さん、その後ろを少し離れて回りをキョロキョロしながらゆっくり歩くマキちゃん。
(´・(ェ)・`)(´・(ェ)・`)
ゆったり流れる散歩タイム…しかし、それは突然始まった…。
地面に鼻を近づけてクンクンしながら力強く歩きだしたカタクリ。
クンクンクンクン、クンクンクンクン…力強く歩くカタクリに引っ張られるお母さん。
それにまだ気がつかず、キョロキョロしながらゆっくり歩くマキちゃん。そんなマキちゃんとお母さんと少し間があく。
クンクンクンクン、クンクンクンクン…急にぴたっと止まったカタクリ。
「カタクリ…ちょっと歩くの早すぎ…」
と、ゼイゼイ息のお母さん。
後ろを振り向き『キャッ、ウ~~~~~ン♥️』と、何やら喜んだ様子で、大きな声で鳴いたカタクリが急に短い足で走り出す。
「なになに?!カタクリーーーっ!?」
また、カタクリに引っ張られる形で駆け足になってついていくお母さん。
「マキーーッ、マキーーーッ💦カタクリがーーーーー💦💦」
お母さんの叫び声ではっとなるマキちゃん。
声のする方に駆け出すと、緩やかな土手を下る様子が見えて、その先にあるベンチを見て、マキちゃんも慌てて土手を下る。
(U^ω^)(^ω^U)
先にベンチにたどり着くお母さんとカタクリ。
着くなりカタクリがベンチの下を一生懸命掘り出した。
「カタクリ、急に掘り出して…なんかいいもん見つけたん?」
『ハッ、ハッ、ハッ(ジャマしんといて~)』
黙々と掘るカタクリをベンチの端に座って見守るお母さん。
『ワンワン!ワンワン!』
「カタクリ!見つけたん?見せて見せてー!」
どんないいもんが見つかったのか、期待大のお母さん。いそいそ腰を上げてカタクリに近づく。
「カタクリーーッ!あかーーーん!!」
と、叫びながらもう少しでベンチにたどり着きそうなマキちゃん。
ここで親のカンがはたらいて、カタクリが掘った穴の中に小さく折り込んである紙を見つけ、屈んでサッとひろうお母さん。タッチの差でひろいそこなうマキちゃん。
砂を払い、小さく折り込んである紙をゆっくり広げていくお母さん。
その様子を見ながら、静かに一歩一歩カニ歩きをしてその場所を離れていくマキちゃん。
折り込んである紙を全て広げ終え、両手で持って下を向いて紙を見るお母さん。
紙の右上に赤ペンで〈0〉の数字を発見…。
「マ〰️〰️〰️キ〰️〰️〰️〰️〰️ッ💢」
叫びながらぷるぷる腕を震わせて、上を向いて高速でぐるんぐるん頭を左右に振って、眼からビームが出そうな程の鋭い視線を放ち、マキちゃんを探すお母さん。
「ひ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️っ💦💦」
カニ歩きでぶるぶる震えながら悲鳴をあげるマキちゃん。
掘った穴のそばで掘り疲れたのか?大人しくフセをして待っているカタクリ。
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