ラブスコープ

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 透明なガラス板の上に広がるミクロの世界。  体内の細胞器官を惜しげもなく晒すゾウリムシを見ながら、ここに人間の愛を広げたらどんな様相になるのか、と綾香(あやか)は思う。  顕微鏡のレンズに視界を預けたまま、手早く観察物をスケッチをする。 「武蔵野は相変わらず手際いいなあ」  頭上から担任の感嘆の声が降ってくる。  胸の奥がこそばゆく感じる一方、脳裏に母の姿が浮かんで胃が重たくなった。  綾香は一度顔をあげ、深呼吸をしてから再度レンズを覗き込む。  瞬きも忘れるくらい、小さな視野に広がる大きな世界に没頭する。  科学に向き合っている間は、曖昧なものと向き合わなくていい。  綾香は今日も一番に課題を終えた。    部活動が終わると、おしゃべりに花を咲かす同級生を尻目に、綾香は足早にスーパーへと向かう。  今日は肉の安い日だ。久しぶりに肉じゃがでも作ろうか、と頭の中でレシピを思い浮かべながら売り場を回る。  レジを通り、慣れた様子で商品を買い物袋に詰めると、颯爽と出口に進む。  店内の光が反射して、ガラスの自動ドアに自分の姿が映った。  まだあどけさの残る思春期の顔立ちに制服という組み合わせでは、買い物袋が妙に浮いて見える。  綾香は俯いて目を逸らし、小走りで帰宅した。  家に着いた後も綾香の生活は忙しい。  購入したものを片付け、部屋干しした洗濯物を取り込みお風呂を洗う。  米を炊く間に圧力鍋で肉じゃがを作り、味噌汁の準備をする。  ご飯を食べる頃になって、ようやく腰を下ろすことができた。 「いただきます」  誰もいない空間に向かってつぶやく。  洗い物をして宿題に取り掛かった頃、ようやく母が帰って来た。 「ただいま」 「お帰りなさい」  綾香は母の一挙一動をつぶさに見た。  ドアの閉め方が荒い。  少し疲れているようだ。  だからといって後回しにしては、余計に被害が増えることは分かっている。  綾香は緊張した面持ちで、今日返却されたテスト母に渡した。  上から下まで、母の目がサッと動く。 「あと一問、どうして解けないのかしら」  九十五点と書かれた部分を手でピシャリと叩きながら、無機質な声が落ちてくる。  綾香は体をすくめた。 「ごめんなさい」 「謝罪は無意味よ。結果で示しなさい」  テストを突き返しながら、母は綾香の顔も見ずに通り過ぎていく。  一人残された部屋で、綾香は用紙を握り潰した。    その日も、いつものようにスーパーで買い物をしていた綾香は、沈んだ面持ちで商品を詰めていた。  明日は校外学習で弁当を持っていく必要がある。  綾香のクラスは全部で三十五人。  この中で一体何人が、親でなく自分で弁当を作ってくるだろう。  綾香とて、頼んでみたことはある。  返ってきた言葉は「あなた、明日もし私が死んだらどうするの? 隣の人にでもお願いしに行くわけ?」だった。  その日はベッドに突っ伏して大泣きしたものだ。以来、二度と頼んでいない。  弁当の段取りまで考えながら買い物をしたせいか、いつもより少し遅めの帰宅となった。  家の前に着くと、既に窓から明かりが漏れている。 (お母さん? ひょっとして、明日のために早く帰ってくれた?)  淡い期待を胸に、靴も揃えずにリビングへ向かう。  廊下の扉を勢いよく開くと、食卓で犬のような猫のようなロボットが、作り置きのおかずを片っ端から食べていた。  思わずスーパーの袋を取り落とす。 「いやあ、やっぱ君、料理うまいなあ。いくらでも食べれるわ。おおきに!」  朗らかに笑うロボットを前に、開いた口が塞がらない。  静まり返った室内に、時計の秒針の音だけがやけに大きく響く。  綾香が動いた。  ロボットまで大股で距離を詰めていく。 「人が精魂込めて作ったおかずを無断で食べるなぁ!」  ロボット目がけて学校指定のリュックを思い切り振り抜いた。  スレスレのところでロボットが避ける。 「いや、突っ込むとこそこなん」  慌てた様子で距離を取るロボットに、なお詰め寄っていく。  綾香の目は完全に据わっていた。 「一週間分の献立をどうしてくれるの」 「そ、そんな怒らんで」 「そもそも、ここにいる時点で住居不法侵入でしょ。警察呼ぶわよ」 「いやあ、しゃべるロボットなんか捕まえても、混乱するだけやと思うで」 「ここからいなくなればそれでいいのよ。私、よく分からないものが嫌いなの」  自分でも驚くくらい、冷たく吐き捨てるような言い方だった。  ロボットが、じっと正面から綾香を見据える。 「とりあえず、僕の話、一旦聞いてや。警察に電話するかは、それから決めてくれたらええから」  少し柔らかくなった声色に、不思議と綾香の警戒心はほぐれた。 「僕は未来からやって来たロボット、猫ボルト二世。君に渡すもんが合って、時を越えて来たんや」 「胡散臭い」  秒で即答した。一瞬でも緊張を解いた自分が恨めしい。  猫ボルト二世は気にした風もなく、笑い飛ばした。 「そう言わんと。君、科学好きやろ? 遠い未来に、僕のような喋るロボットやタイムマシンが生まれることはないって、断言できるか?」  綾香は押し黙った。  母の書斎にある工学系の本を網羅している彼女は、現代科学の力を正確に把握している。  母はシステム面から産業用ロボットに携わっていたが、綾香は設計の面から関わって見たいと常々思っていた。 「な? ありえるやろ。未来は可能性に満ちてるんや。だから、君が望んだような道具もある」 「望んだって、何のこと?」  綾香が眉を顰めると、猫ボルト二世は三本しかない指の内真ん中の指をピンと立て、得意げに鼻を鳴らせて見せた。 「愛を覗ける顕微鏡や」  すかさず綾香は目を見開いた。 「愛はなあ、すごいんやで。他のどんなものも敵わんくらい、たっくさんの姿があるんや。ドロドロなんから、サラサラ、カラカラまで。君が見るんは、どんな愛やろな」  猫ボルト二世は鼻歌でも歌いそうな顔で告げたが、綾香の顔は強張っていた。  服の胸元をぎゅっと握りしめる。  頭の中で、スカスカのパンのような愛が広がる像が見える。  綾香はかぶりを振って、無理やり深呼吸をした。  どんな劇薬も成分さえ掴むことができれば、中和剤を作ることが可能だ。  曖昧なまま傷ついていくより、よほど建設的な取り組みだろう。  綾香は握っていた服を離し手を下ろした。 「僕の話はこれでしまいや。どないする? 警察呼ぶか?」  綾香はかぶりを振った。 「電話はしない。その代わり、その顕微鏡の使い方を教えて」      炊き立てのご飯に箸をつけながら、綾香の視線は上へ下へと落ち着きなく彷徨っていた。  母は視線を合わせることなく淡々と問う。 「何か用?」 「あー……うーん」 「用件は手短にね。朝は忙しいから」  朝食の準備と後片付けは母が出勤前にやると決まっているのだ。 「その、お母さんと私が一緒に写ってる写真て、あるかな?」  母は眉を吊り上げ顔を上げた。  それだけで私の心臓は跳ね上がる。  母が箸を置いた。 「……アルバムの中にあるでしょ。自分で探しなさい」  きちんと手を合わせてご馳走様を述べてから、母は席を立った。  私の箸は宙に浮いたままになっている。  脱衣所から洗濯機が呼んできた。  やや乱暴に箸を置き、私も椅子から立ち上がる。 (自分で探してなかったから、聞いてんの!)  内心荒々しく叫んだが、口にすることはできなかった。    今日は大好きな理科の時間でさえ、先生の話がまともに頭に入ってこない。  綾香はシャーペンを持ったまま頬杖を突き、窓の外へと視線をやった。  猫ボルト二世によると、顕微鏡を使うには必要なものが二つあるらしい。  一つは使用者の血。  愛を覗く顕微鏡——未来ではラブスコープと呼ぶらしい——の使用法は、概ね現代の顕微鏡と同じである。  通常、プレパラートはスライドガラスに見る対象を乗せて、そこに水をかけてカバーガラスを被せることで完成する。  ラブスコープでは、水をかける代わりに綾香の血をかけるというわけだ。  これは大した問題ではない。ほんの少し指先に穴を開ければいいだけだ。  問題なのは、見る対象となるもの。  母と綾香が一緒に映る写真が必要だと言われたのだ。  これは青天の霹靂だった。  猫ボルト二世は軽いノリで言ってくれたが、綾香の記憶を遡る限り、母と写真に写ったことは一度もない。  覚えていないくらい小さな頃なら……と思い幼少期のアルバムを開いてみたが、彼女が一人で写っている写真ばかりだ。  深くて長いため息が出る。  いつの間にか授業は終わり、終わりの会に差し掛かっていた。  担任が配ったプリントについて説明している。 「進路希望調査を実施するので、必ず保護者と話し合った上で記入するように」  綾香は中身も見ずにプリントを折り畳み上着のポケットに突っ込んだ。  保護者とゆっくり話し合うような時間も関係性もない。  しかし、ここで不意に稲妻のような閃きがよぎった。  保護者は何も母一人ではない。  母が駄目なら、父から写真を貰えばいいのでは、と。    日曜日の午後、喫茶店の奥まった席で、綾香は落ち着きなく視線を彷徨わせていた。  物心ついた時には既に母と二人暮らしだったため、父に一人で会うのは初めてとなる。  中学入学と同時に母から父の連絡先を渡され、会いたければ自由にしていいと言われていた。  ただ、何となく、母は父と会うのをよく思っていない気がしたのだ。  既に空っぽとなったジュースのコップを両手でぎゅっと握りしめる。 「綾香!」  弾んだ声色に、パッと顔を上げた。  その顔はすぐに曇る。  目にかかりそうな前髪に、無精髭を生やした中年の男性。お世辞にも綺麗とは言い難い服。  正直、目を疑った。  母と一緒に会っていた時は、ここまでひどくはなかったはずだ。 「いやあ、遅れてすまん。いい玉が出てさ、長引いちゃって」  得意げに景品の入った袋を掲げる父に、今度は耳を疑った。 「大きくなったなあ。時々写真は送られて来てたけど、実際に見ると違うっていうか」  綾香は目を見開いた。  コップを包んでいた手を離し、膝の上でもじもじと動かす。 「突然会いたいだなんて、どうしたんだ? 今まで一度も連絡もなかったのに」  父の声に我に返り、背筋をしゃんと伸ばした。 「私とお母さんが一緒に写った写真を、持ってないかと思って」 「持ってないなあ。昔一冊だけアルバム渡されたけど、付き合ってた彼女が嫌がるから捨てたわ」 「は?」  思わず前のめりになった。  しかし、父は意に介することなく、笑いながら話を続ける。 「ところでさ、綾香にお願いがあるんだけど」 「……何?」  スカートの上で両手を握りしめた。  ひどく汗ばんでいる。 「(しずか)にさあ、養育費やめてもらえるように、言ってくんない?」 「はあ?」  先程より大きな声が出た。  やはり父は気にもとめない。 「あいつ、十分稼いでるだろ? ただの専業主婦が今じゃ大手システム会社の役員だなんて。もう俺からの養育費とかいらないと思うんだよな。なのに、ちゃんと成人するまで払ってうるさいんだよ。お前から言ってみてくれ、な?」  両手をパンっと重ね合わせて拝むポーズを取ってくる。  すうっと体が冷たくなっていくのを感じた。  父が追加で頼んだデザートが運ばれてくる。  それを食べるのを見届けることなく、綾香は伝票を持って席を立った。    空が静かに茜色に染まる中、綾香はとぼとぼと回り道をして帰っていた。  数人の子供達がはしゃぎながら彼女を追い越していく。  再び辺りは静まり返り、人っ子一人いない住宅街で、赤く悲鳴を上げた空を見る。  燃え盛る炎に、自分も焼かれてしまいたかった。 「綾ちゃん?」  聞き覚えのある声にすぐ振り返る。  綾香をこう呼ぶ人は一人しかいない。 「伯母さん」 「久しぶりね。静、今日は遅くなるみたい。伯母ちゃんとご飯食べない?」  くしゃりと皺だらけになった顔を見て、目頭が熱くなった。  伯母は綾香にとっても馴染みの、近所のファミリーレストランに入る。  そのまま自然と道路沿いのガラス張りの壁に面した席に座った。  小さい頃、綾香がよく外の景色を見たがったのを覚えているのだろう。  ほのかに頬を緩ませ、綾香は昔から一押しだったオムライスを頼む。 「綾ちゃん、子供の頃からここのオムライス好きだったねぇ」 「オムライスは包むのが難しくて。自分ではなかなか作らないから」 「そう」  伯母は頼んだ山菜うどんをゆっくりと冷ましながら上品に啜る。  以前は定食を頼んでいたんだけどな、と心の中で呟く。  主たる料理を食べ終え、セットで頼んだデザートを待つ頃になると、伯母は少し居住まいを正した。 「静から連絡が来てねぇ。お父さんに会ったんだって? 念のため、様子を見に行ってくれって、頼まれたのよ」 「お母さんが?」  思わず怪訝な顔になる。  伯母は正面から綾香の目を見つめた。 「綾ちゃん、お父さんに会って、どうだった?」 「それは……」  綾香は両膝をキュッとくっつけて、身を小さくした。  デザートのアイスが運ばれてくる。  手をつける気にならず、少し溶けた。 「それがね、静が私を呼んだ理由よ。本当は本人がきたかったでしょうけどね」  綾香はカッと頬が熱くなった。  母の目がまるで千里眼のように感じられる。  掌に嫌な汗が滲んだ。  伯母は一度湯呑みに口をつける。  うっすらと白い湯気が立ち、ため息のように立ちきえた。 「静は、少し言葉が足りないのよね」 「え?」  綾香は思わず顔を上げた。 「昔から、自分にも綾ちゃんにも厳しかったものね。自分の二の舞になって欲しくないっていう気持ちだったんだろうけど」 「二の舞?」 「綾ちゃんのお父さんはね、お母さんに暴力を振るっていたのよ」 「えぇ?」 「あの頃の静かはいつも暗い顔をしていたわ。体中痣だらけでね。何度も逃げた方がいいって言ったんだけど、頑固だから聞かなくて。でも、綾ちゃんに危害が加えられそうになって、目が覚めたみたい。そこからはさすが、行動が早かったわね。養育費も微々たる金額しか払われなかったから、静は死に物狂いで働いたわ」 「そんなことが……」 「でも、綾ちゃんはきっと、寂しかったわよね」 「それは……」  素直に言葉を紡げず、綾香は再び俯いた。  アイスはもう半分くらい溶けている。 「綾ちゃん、お母さんと一緒に写った写真探してるんだって? これ、どうぞ」  若い女性が赤ん坊を抱いている。  愛おしむような、優しい目だ。  生まれたての子供は、温かな腕に包まれて穏やかな寝顔をしている。  ひと目見て、親子の絆が計り知れる一枚だった。 「綾ちゃんには綾ちゃんの思うところがあると思うの。でも、この写真を見て感じた気持ちも、大切にしてね」  伯母は写真を見つめたまま動かない綾香を残して席を立ち、会計を済ませて帰った。  翌日、綾香は学校に向かう振りをして、母が仕事に出てから家に戻ってきた。  リビングでは鼻歌を歌いながら、猫ボルト二世がラブスコープの微調整をしている。  その隣に、綾香が手に入れた写真が置いてあった。 「よっし! これで準備完了や。ほな、始めよか」  ガラスの板の上に写真が乗せられる。  ここでちょうど母の顔の上に、綾香の血を垂らすのだ。  綾香はカッターを取り出した。  刃を伸ばす音がやけに鮮明に聞こえる。  人差し指の皮膚に刃をあてがった。  まるで走馬灯のように、脳裏にこれまでの母との記憶が蘇る。    母は綾香の作るご飯を残したことがない。  明らかに焦げついて失敗した時も、ゴミ箱に捨てている様子はなかった。  いつも仕事で忙しく、遊んでもらった記憶はほとんどないが、綾香が風邪を引いた時には必ず家にいた覚えがある。  普段の世話は頻繁に伯母に頼んでいたにも関わらず、だ。  一人用の土鍋で母が米から炊いたお粥の味は、何度も食べてすっかり覚えている。  普段は惣菜か伯母の手料理だったから、これが唯一母の味なのだ。  カッターの先が僅かに皮膚に食い込んだ。  じわりと、針先みたいな穴からわずかに赤が滲んだ時、綾香は考えるより先に利き手を引っ込めた。  小さな血の玉は流れ落ちることなく、彼女の指先に留まり続けている。 「やっぱり、いいや」  親指で軽く赤い玉を拭う。  血はすぐに止まった。 「愛は見るものではなく、感じるものだと思うから」  ガラス板に乗せていた写真をとりあげる。  窓から陽光が差し込み、写真の中の二人をキラキラと輝かせていた。  猫ボルト二世は軽く膝を打つ。 「ん、やっぱラブスコープは必要なかったな。ワイのゆうてた通りや」 「ごめんなさい。せっかく用意してくれたのに」 「謝ることないで。君、今すごくええ顔してるから」  猫か犬かわからない不思議な顔でバチンとウインクされて、綾香は思わず吹き出した。 「ほな、これ以上用もないし、ワイは未来に帰るわ。またな」  くるりと向きを変えた時、ロボットの背中に所有者の名前らしきものが掘られているのが見えた。  『AYAKA』  その瞬間、忘れていた記憶が蘇る。 「猫——」  声をかけようとした時には、すでに猫ボルト二世の姿は消えていた。  伸ばした手がしばらく宙に浮いて、ゆるゆると降ろされる。  綾香は立ち上がって屋根裏部屋の方へと向かった。  収納式梯子を下ろすと、踏み板がひと目でわかるくらい埃を被っている。  部屋に上がり明かりをつけると、段ボールや収納ケースが所狭しと積み上げられていた。  一つひとつ開けて、中を改める。  やっと、昔使っていたスケッチブックを見つけた。  そこには猫のような犬のようなロボットが、料理や掃除をして母を手伝う絵が沢山描かれている。 (未来からきたロボット、か)  綾香は制服の上着に入れたままにしていた進路希望調査の紙を取り出した。  県下で最もレベルが高いと言われる高校の特進科を書き連ねる。  ここは理系に強い学校なのだ。  綾香は長らく開けていなかった窓を目一杯開けた。  初夏の心地よい風が入り込んでくる。 「今度は私から会いにいくわ」  空に向かって呟けば、青空の中にきらり。  金色の太陽が瞬いた。
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