オーマイダーリン ※

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「その服、すごい似合ってる」 突然そう言われて、七海は面を食らったように固まってしまう。この衣装のせいで今日は色々な人に同じようなことを言われたのだが、それらは七海の心に何一つ響かなかった。しかし不思議なことに、修作にそう言われると途端に身体が熱くなり、鼓動も速くなる。 「っ…さっきは笑ったくせに」 「あの顔は……ぷっ…酷かった」 「えー頑張って自分でやったのにー!」 「ヘタクソ。絵はすげーうまいのに」 「えっ?」 「ナナの絵、スゴかったよ」 七海にとって大好きな絵を褒められることはこの上なく嬉しい。他でもない修作からの言葉に、七海は喜びを抑えきれない。 「へへっ……ありがと」 それは修作が初めて見る七海の表情だった。 笑顔の七海はたくさん知っているつもりだったけれど、恥ずかしそうに笑う七海に修作の心臓は大きく脈打つ。 「ナナそれ反則…」 「え?…っん…」 七海を引き寄せると、修作は強引にその唇を塞いだ。もう我慢の限界だった。
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