紙喰らい

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 涙を流していたかもしれない。涎も出ていたし…  ともかく、その婆さんは口元を押さえて帰っちまった。  恨み言を書きつらねた手紙を体に入れたまま。  自分の呪いを抱えたまま。  * 「あの婆さんのしたことが正しかったのか、今の俺にはわからない…」と、同僚はため息をつく。
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