性命☆せいめい

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性命☆せいめい

「ああーーん」  石造りの冷たい小部屋に、熱のこもった女の声が響いた。女は慌てて口を押えたが、体を突き上げられるたびに、その指の間から吐息が漏れた。  石棺に座り両足を広げたチアガール姿のゾンビと、その足を肩に乗せ腰を突きだすカボチャ頭。その光景は、空気穴から射す月明かりが作る陰影によって、安っぽい悪夢の影絵のようだった。  めくれ上がったミニスカートから、淡いピンクのランジェリーが覘いていた。ずらされたそこから露わになった毛の薄いとした女の恥部に、男は血管の浮いた己を蛇のように(ぬめ)り込ませと、頭まで電気が突き抜けるような快感に声を上げて天を仰いだ。  女が自らTシャツを脱ぐと、窮屈そうにブラジャーにおさまった胸が姿を見せた。男がブラジャーに手をかけると、解放された乳房がこぼれ出た。それを鷲掴みにした男は、もう片方にかぶりつき吸い上げた。男の唇に摘まみ上げられた乳房は水風船のように伸びて、女はたまらず男の頭を抱え込んで喘いだ。  腰を突き出すたびに、男の尻にエクボができた。いよいよ男が果てようかという時、女が体勢を変え限界までに膨れた男のモノを咥え込んだ。先端に絡みつく舌と根元をさする指に、男はたまらず発射した。  鼓動するような男根に合わせ、女はそこから(ほとばし)精気(エナジー)を吸い上げた。  勢いを増す放出感に、男は目が霞み、足の力が抜け、意識が飛ぶような感覚をおぼえた。
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