第四話 俺は火属性の魔法を作る

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第四話 俺は火属性の魔法を作る

カタ... 時計の針が動いた。まあ、時計は自分で作ったんだけどね。 本当にびっくりしたよ。こっちの世界はまだ時計を作れていないんだから。 昔、こっちの母に...今、何時?って聞いたら 「太陽の向きを見なさい」って言われた。 知らねえよ!!!何が太陽の向きだ。全部同じにしか見えないんだよって思う。 まあ、今はわかるんだけど、やっぱり少し不便だから、頑張って現世にあったwebで調べて学んだ。時計だけのために4ヶ月かけて学んだ。これまで、作れるようになったことは... ・時計製作 ・手回し発電機 ・自電車式発電機 ・導線 ・自転車 あと十数個あるが省略する。 現世からしてもかなり多色な技術だ。 まあ、それは置いといて。今はちょうど14時をまわったところだ。 「そろそろ...やるか...」 「お兄ちゃん...まさか...あの練習をするの.........」 可愛らしいピンクの髪がぴょこっと飛び出ている。 「まって、いつも思うが、なんでそんなにドン引きされているの???」 俺の妹でさえドン引きするなんて... 当たり前か... 「そう、今日もアーレスの練習を...」 「厨二病みたいな魔法作って...何しようとしているの?戦争?」 「もし、お前らに何かがあったら、お前らを守ってあげるためだよ...」 「え?!!!」 「おいっ、なんでそこでびっくりされるの?!!!」 るながオーバーリアクションでびっくりする。 .....酷っ 「だって、なんか...」 違うわ、照れてたらしい。 「あれ〜〜〜?照れているのかな〜〜〜?」 「違う!!!」 「ぜ〜〜んぜん、効きませ〜ん!!」 るなから中級魔法と想定される火属性魔法が放たれたので結界とやらで相殺した。 「本当にそれ強すぎ!!どうやったら勝てるの?!!」 「はっはっは!あと35億年経ったら出なおしてきな!!!」 言ってみたかった煽り文句を言ってみた!!! まあ、現世からの知識があるからこの世界での魔法に応用がかけられる。 「この魔法...いちよう上級魔法って本にはかいていたんだけどな...」 「こんな魔法...上級の魔法のわけないだろ...現世だと、これは確か...少し強い火球(ファイアーボール)くらいじゃないか」 「そ、そうなの?」 ラノベだとそうだったよな...確かに初級の魔法よりは強いとは思うが、そこまで強いとは感じなかった。 「こういうのを魔法っていうんだ...」 * 「どれどれ?」 ちょっと移動した。ここなら街も被害が出ないはず。 るなはちょとんと体操座りで座った。スカートではないから座ったんだろう。 「詠唱はとても少ない...1文だよ」 「詠唱1文で...あれより強い魔法を出せるの?」 「つまり、イメージだよ...それをイメージして、原理も理解して、それを火種にする」 この魔法は火星(Mars)をイメージした魔法だ。火星はローマ神話では別名が、戦いの神だ。 だからこそ、もうそれでイメージする。そのままでは威力が低いのなら、空から撃ち落とせば重力の運動エネルギーも加算され、強くなる。 「紅き惑星」 右手のひらから魔力が収束する。火属性と土属性だ。まず土魔法をぐっと収縮するが、少しでもミスをすればその場で破裂してしまう。完了。 次にそこに火属性を纏わせる。すると、土は熱されて... 「」 収束したため、一つの小さい太陽が生まれた。 最後の仕上げ...魔法を上に一気に投げた。 「るな!!速くこっちに!」 「え??!」 俺はすぐにるなの方に向かい、上級と推定される結界を貼り、魔法の被害から身を隠した。 その瞬間、破裂した。
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