Ⅰ,少女を拾う

3/10
前へ
/10ページ
次へ
「銃くらいは持っておけよ」 鉄パイプを俺は....片手でいなした。男の持っていたパイプは地面に撃ち落とされてしまう。 俺は、あの組織の中でもtop2だぞ?それを接近戦で勝てると思ったか? 「ぐふっ」 俺は、バックステップを多用していきながら、コイツラのお腹を蹴飛ばす。結果、残ったのは俺だけだった。 「来世に犯罪組織を作るんだったら、あと5丁の銃くらいは持っておけよ」 まだ動きが遅すぎる。武器があれば最強と思っていてはいけないぞ。 ともかく、サツのもとに行くか。 「お前も気をつけろよ」 「あ、ありがとう」 女性の声がする。てか、泣いちゃっているな。 ほんとに、かよわい女性は見回りに行かせるなって...... 「お前、未成年?」 「え?」 顔があまりにも幼かった。身長も150cmあるかないかの程度だ。 多分、中学生だろうか...親はどこだ?ともかく.... 「気をつけて..家に帰ろよ」 「帰りたく....ないよぉ.......」 急に泣き出したな....どんだけ帰りたくないんだよ。そこまで家が嫌いなのか? 「親が心配するぞ...」 「心配なんて、するはずない!!」 「........何があったんだ?」 ここまで帰りたがらないのはかなりの理由があるはずだ。ただの家出少女であれば、いまので帰っているだろうし。 「家に帰っても...殴られる......居場所なんてない」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加