Ⅰ,少女を拾う

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「なら、人に頼ればいい」 「.....頼れないよ...頼ったら...迷惑をかけるっ...迷惑かかったら、見放される...」 え....どんなところで生きてきたんだよ.....。仕方ない。 「.......なら、俺に頼れよ」 「え...」 「頼れる人は.....たくさんいるじゃないか...」 警察とかもいる。優しい人はたくさん世の中にいる。だから... 「諦めなければ...救われるんだよ。この世界はな」 「......お願いします...」 「ん?」 「あのっ...あなたに付いて行ってもいいですか」 「.....」 どうしよう。これでだめって言ったらこの子.....病むだろうな。 ...仕方ないな。 「....良いよ。お前が居たい時にこい」 「あ、ありがとうございます」 俺がその子の前に手を差し伸べると。 「あ、すみません...」 手が俺のすぐ右側を通過してしまった。 「目眩がするのかな?今日は一晩くらい休め...」 「はい」 こんな俺みたいな大人にすぐついていこうとするくらい疲れているらしい。 俺は、この子を少しだけ休ませてあげる感じで家に連れていくことにした。
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