Ⅰ,少女を拾う

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あいつがバイトに出て言ってから19時間がたった。 いつもは5時に出てだいたい23時には帰ってくるはずだが...。 俺らは小さいアパートにある2人が住んでいた。 「あいつ...帰ってこねえな......」 「ちょっと...やばいわね...」 俺らはかなの帰りを待っていた。理由はもちろん...金だ。 「あいつが働けなくなると、俺らが働かねえといけなくなっちまう」 「そんなの...私は嫌だわ...ちょっと探しに行きましょう」 俺たちは、外に出て、あいつを探す。 俺だって...働きたくない。あんなのは地獄だ。通勤も会社もすべて、全部...俺は、大嫌いだ。だから... 「あいつがいなくなったら...本当にやばい!」 「あれは...お前らの娘か?」 「はあぁ?」 俺は、首だけを後ろに向けて、横目で声の発生源を見つめる。 不思議なやつが...俺の後ろに立っていた。 恐らく、普通のどこにでもいるサラリーマン... 服装もシャツにはシワがなく...その姿は...綺麗だったが、周りが暗く、顔が見えない。 こいつが、俺の探し求めている物を知っているのか... 「きっと、そうだな。それは俺たちの娘だ」 「どんな特徴をしていたのです?」 俺の女房が詮索する。 もしかしたら、こいつは何も関係ない奴かもしれない。 「目が....左眼が見えていない娘だ」
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