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雫:1 輝かないクリスタル
「し、神官様! なんで俺の魔力クリスタルは、何の色も輝きも放たないんですか?!」
◆◆◆
こことは違う異世界。
この世界には剣と魔法、そして全ての力の源『魔力クリスタル』が存在する。
そして、この世界の超魔法国家『スマート・ミレニアム』
この国家の民は皆、自らの額に魔力クリスタルを埋め込む事を義務付けられている。
額に埋め込まれた魔力クリスタルの色でその人の特性が分かり、その輝きの強さと鮮やかさで力が決まるからだ。
赤なら炎で、青なら氷系統といった感じに。
もちろん、その力をどう活かすかの選択は自由だし、職業だって自由に選べる。
なので、皆それぞれ自分の魔力クリスタルの特性と力を元に活躍の場を決めていく。
そして、自分がどの色でどんな輝きを持っているかは、13歳の時に神官の元で行われる『クリスタル・サフォス』という儀式で明らかになる。
これは、この国に暮らす誰もが学生の頃に集団で受ける、一大イベントだ。
主人公の『エデン・ノーティス』も額に魔力クリスタルの移植を施され、まさに今その色が決まる儀式に参加している最中だった。
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