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「あっ! 熱い。んッ……んっ」
「恭弥っ……くっ」
常磐の凶暴な熱杭が前立腺に当たり、体がのけぞった。ぐぐっと中が引き締まり、常磐が俺の腰を掴む手に力が籠もる。
「あっあっ、だめ、そこ、だめぇ……」
同じところをがつがつと何度も突かれて、俺はもう堪えられなかった。
「あっああ――――!」
前は白濁がほとばしり、後ろは思いっきり常磐を締め付けた。常磐は射精した俺の腰を掴んだまま、何度も腰を打ち付ける。波のように快感が押し寄せて体が震える。肘が崩れて腰だけを上げたところに、容赦なく常磐の楔が突き入れられる。
「やだ……あ、もう、やだぁ……おかしくなっ……」
「まだだ……恭弥、これから……」
抱きしめられたまま、背中にキスをされる。大きく息をつくと、常磐は滾りきった楔を思いっきり最奥まで突き入れた。
「ひっ!」
目の奥がチカチカしたところに、ごつごつと立て続けに最奥を突かれた。声を上げることも出来ずに体を震わせていると、ドクドクと熱いものが入ってくる。俺が出した量なんか比べものにならない。熱くてどろりとした精液を奥に注ぎ込まれて、ナカがきゅうっと喜んでいるのがわかる。
ゆっくりと腰を揺らしながら、常磐が俺の背中にぴたりと体を重ねる。熱い体に抱き込まれて、涙がボロボロと零れる。常磐の大きな手が、俺のペニスと下腹をゆっくり優しく撫でた。
「いっそ、お前の体を全部作り変えてしまおうか……。私のものだと、誰にでもわかるように」
「や、やだ……そんな……の」
(俺は、俺のだ。誰かの物じゃない)
泣きながら呟くと、背中で小さな笑い声が上がる。
「私にそんな口を聞くのは、お前ぐらいだ」
常磐は俺の髪やうなじに何度もキスをする。乳首や大人しくなったペニスをやわやわと触るので、また感じてしまう。
「ばかっ! ……も、離して」
「嫌だ。お前は、私との約束を二度も破ったんだからな」
そう言われると、俺には返す言葉なんかない。黙り込んだ俺の顎を捉え、振り向かせて常磐はキスをした。飛び切り優しく微笑んで、甘い声が囁く。
「そうだな、今宵一晩で不問にしてやってもいい」
答えるより先に、常磐の舌が俺の唇を割り開いた。
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